ラストウィークを迎えても、松永昌博調教師は普段と変わらず自然体だった。騎手としてJRA通算5845戦544勝(重賞23勝、障害3勝)。06年に厩舎を開業し11年にエイシンアポロンでマイルCSを勝ち騎手、調教師を通じて初のJRA・G1制覇。JRA通算4502戦370勝(重賞11勝、障害16勝)をマークした55年間のホースマン人生が間もなく幕を下ろす。「まだ実感は沸かないね。当日になってみないとね」と優しい笑みを浮かべた。今週末は阪神、小倉で12頭を出走させる。「乗り役の時からずっと行っていた」と言う思い出深い小倉で調教師生活にピリオドを打つ。
土曜小倉3Rのライスネイチャは、自身が騎手時代に手綱を執り、1991~93年の有馬記念で3年連続3着馬のナイスネイチャの近親。縁の深い血統だ。「デビュー2戦目で2ハロンの距離短縮。1000メートル戦で先行力を行かせれば」と前走10着からの前進を見込む。管理馬の最後のレースは、日曜小倉12Rのウイニンググレイス。5か月ぶりの前走は3着で叩き2走目の前進も見込める。「上積みはある。小回りなので前、前で運べれば」と力が入っていた。
【土曜阪神】
10ラインガルーダ
【土曜小倉】
3ライスネイチャ
3ルクスリーベン
5メイショウキョウジ
7クリノフロンティア
7プルーフリーダー
11メイショウホマレ
【日曜阪神】
2マルカビクトリー
6マルカブリッツ
【日曜小倉】
1ウエストチェリー
4メイショウオキビ
12ウイニンググレイス