いざ出陣(美浦)

アルレッキーノ
アルレッキーノ

 こんばんは、坂本です。今日も美浦トレセンからお届けします。

 さて、今週もG1が行われるため、スポーツ紙の記者は土曜日までトレセンに残って直前情報を取材します。思えば昨年も安田記念週は、私が取材していた記憶がありますね。なぜ覚えているかと言えば、土曜日が土砂降りの大雨だったからです。そして今朝の金曜日も、台風の影響でひどい雨でした。昨日のブログで書きました左足の痛みは、長靴を履いたことで左足だけ腫れていることを再確認。足を引きずりながら取材をした成果は、スポーツ報知の紙面でご覧下さい(苦笑い)。

 それでは本題へいきましょう。まずは国枝厩舎からです。今年の2歳勢のトップバッターを飾るアルレッキーノ(牡、父ブリックスアンドモルタル、母チェッキーノ)は、来週の東京デビューを目指しています。6月9日の芝1800Mが本線で、8日の芝1600も候補としているそうですが、半姉チェルヴィニアのオークスVは記憶に新しいところです。国枝調教師は「順調だね。走りたいのが先に立っているのか、スピードがあるのか、グングン行っちゃう。調教の速いスピードになると、馬は気分良く走れているよね。いいレベルだよ」と素質を評価しています。前向きなぶん、折り合いがカギとも指摘していましたが、秘める能力は高そうです。

 坂路中心で乗り込んできたソルデマジョ(牡、父ドゥラメンテ、母ポジティブマインド)は、当初は3回東京の2週目を予定していましたが、先に延ばすそうです。22年のセレクトセールで1億5000万円で落札された馬で、母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオンという血統です。国枝師は「来週はいかないと思う。走る方向に、まだ気持ちが目覚めていない。いいものはあるんだろうけど、3、4週目あたりかな。ある程度、距離はあっていいと思う」と語っていました。

 新種牡馬の産駒であるナクライト(牡、父アドマイヤマーズ、母スカイダイヤモンズ)は、母が北米のダート短距離重賞を勝っている血統です。時計を出し始めた頃はひと息な感じだったようですが、「思っていたよりは、ちゃんと走ってくれている。4週目あたりにいけるかな。1600くらい」とイメージしています。

 そして今週のWコースでナクライトと併せていたのが、デアマトローナ(牝、父キズナ、母ホームカミングクイーン)です。母は英1000ギニーの勝ち馬です。今週がWコースで1本目で、国枝師は「来て初めてだけど、時計的には十分。マイルまで走ってほしいけど、将来的には短くなっちゃうかな」とみていますが、なかなか評価は高そう。6月22日の東京新馬戦(芝1400M)でのデビューを目指しています。

 次は栗田厩舎にいきましょう。今週はデバッグ(牡、父ダイワメジャー、母ミスエリカ)が、6月1日の東京・芝1600Mで初陣を迎えます。半姉のミスヨコハマ、クリスマスパレードは、いずれも芝で勝ち上がっており、早い時期からデビューできるという点でも期待は膨らみますね。栗田調教師は「いい意味でもおとなしいけど、時計は出ますからね。背中もいい。きょうだいもコンスタントに走れているし、この時期に競馬を経験できるのはいい」と、いきなりからという雰囲気です。

 ブラックセイバー(牡、父キタサンブラック、母サーブルクーリール)は、6月9日の東京新馬戦(芝1800M)に岩田望騎手でデビューを予定しています。栗田師は「走りそうですよ。ケイコに行くと、グイッとスイッチが入って、オンとオフがしっかりしている」と、センスの良さを評価しています。

 そしてタイセイフランク(牡、父モズアスコット、母メイショウクサブエ)は、6月9日の函館新馬戦(芝1200M)に丹内騎手でスタンバイ。一族には13年のかきつばた記念など地方の交流重賞を2勝したティアップワイルドがおり、父は現役時代にフェブラリーSと安田記念を制した新種牡馬です。指揮官は「スピードがあって、勢いがいい。前向きさはある」と、短距離向きの適性を評価しています。

 イスキオス(牡、父キタサンブラック、母アルベルティーヌ)は、叔父に皐月賞馬ソールオリエンスや20年の富士Sを勝ったヴァンドギャルドなどがいる血統馬です。5月30日に北村宏騎手を背に初めてWコースで時計を出して、6月22日の東京新馬戦(芝1800M)を目指していくとのことでした。

 それでは今日のところはこのへんで。

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