北もみちのくも(美浦)

マックスキュー
マックスキュー

 こんばんは、坂本です。今日は美浦トレセンからお届けします。

 さて、全国的に気温が一気に上昇して、体調を崩しやすい今日この頃。それは我が家で飼っている猫も一緒のようで、ここ数日はクシャミをする回数が増えていました。「おそらく、たまに庭に来る野良猫が“うわさ”しているんじゃないかな」と言ったところ、家族から大変冷たい視線を浴びせられたため、動物病院へ連れて行くことにしました。

 馬と同じようにお尻の穴から体温を測り、39・3度で微熱があるとのことでした(猫の平熱は38度台だそうです)。おそらく寝室で人間がエアコンをつけて寝始めたため、体が冷えてしまったのが一因ではないか、とのこと。とりあえず錠剤の飲み薬をもらい、様子を見ることになりましたが、食欲があるのは何よりといったところでしょうか。冷えすぎは人間にとっても大敵でしょうから、皆様もご自愛ください。

 そんなところで本題へいきましょう。まずは鹿戸厩舎からです。6月15日の函館・新馬戦(芝1200M)で2着だったチギリ(牝、父レッドファルクス、母ナチュラルスタンス)は、中1週で今週29日の函館・未勝利戦(牝馬限定、芝1200M)に向かいます。鹿戸調教師は「まくられたら急に手応えがなくなっちゃったけど、もう1回盛り返してきた。同じようなメンバーだろうし、上積みはあると思う」と、今度こその構えです。

 そして新馬のマックスキュー(牡、父サートゥルナーリア、母イストワールファム)は、6月20日に帰厩。7月13日の福島・新馬戦(芝1800M)を目指して調教を進めていくそうです。4代母にベガがいて、近親には14年の桜花賞を制したハープスターがいる血統馬です。鹿戸師は「帰ってきたばかりですが、特に問題はないです。イレ込みの激しい馬で、そこがどうかだが、スピードがありそうで一生懸命な馬」と評価しています。注目の新種牡馬の産駒で気になる一頭です。

 6月21日にゲート試験に合格したウィングコマンダー(牡、父デクラレーションオブウォー、母タッシーエルモ)は、このままデビューを目指して進めていくそうです。鹿戸師は「札幌の芝1800Mか芝2000Mあたりと思います」と、イメージを語っていました。伯父に16年のニュージーランドTなどを勝ったダンツプリウスなどがいる血統です。

 同じく6月21日にゲート試験に合格したピックデムッシュ(牡、父レイデオロ、母サンティール)は、2本くらい速めをやってから放牧に出して牧場で乗り込んでいくそうです。指揮官は母も手がけており、芝1800Mで4勝を挙げて、オープンまで出世しています。

 5月にゲート試験に合格したエリーナストーム(牝、父サトノアラジン、母プンタステラ)も帰厩してきています。7月14日の福島・新馬戦(牝馬限定、芝1800M)で初陣の予定です。

 次は宗像厩舎にいきましょう。定年を来春に控えており、最後の2歳世代となります。マーズオデッセイ(牡、父アドマイヤマーズ、母クイックリトルミス)は、7月6日の福島・新馬戦(芝1800M)でのデビューを予定しています。宗像調教師は「(牧場から)落ち着いた感じで戻ってきて、順調にきています。スッと仕上がりそうで、操縦性が良さそうですね」と、なかなか評価は高そうです。

 スカイダイバー(牝、父フォーウィールドライブ、母キャルスカイ)は、現役時にブリーダーズCジュヴェナイルターフスプリント・米G2を制した新種牡馬の初年度産駒です。母系をたどると、一族には02年のオークスを制したスマイルトゥモローや、15年のアメリカJCCを勝ったクリールカイザーがいます。宗像師は「福島で芝の1200Mくらいから。3週目あたりかな。ゲートを出しても割と反応が良かったので、短いところでいいと思います」と、適性を評価していました。

 そして今週は函館・新馬戦(ダート1000M)でウインラテアート(牝、父ジョーカプチーノ、母オーミポルカ)が初陣を迎えます。「先週の追い切りの動きが良かったし、美浦でもいい動きをしていた。(カイバ食いが減らないのは)おっとりした感じで、そのへんがいいのかも。環境に慣れやすいというかね」と語っています。

 それでは今日のところはこのへんで。

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