◆アイビスSD追い切り(24日・栗東トレセン)
抜群の気合乗りだ。デュアリストは栗東・坂路を単走で54秒0―12秒4。前2週は51秒台をマークし、3週続けて騎乗した小沢は「とても前向きです。(かつて在籍した)安田隆厩舎から知っている助手さんも『以前より行きっぷりがいい』と言っています」と絶好の感触を伝えた。
小沢にとって福永調教師は憧れの存在だ。兄弟子の森一は動作解析の小野雄次コーチを紹介され、騎手候補生2年生だった19年から、先輩と一緒に福永師と同じ理論を教わってきた。その恩返しに、マルカブリッツ(4月7日、福島8R)で厩舎初勝利を挙げた。「とてもありがたいです。それも(自身が3月5日まで所属していた)松永昌厩舎にいた馬ですから」と不思議な縁に感慨深い表情。ここで厩舎の重賞初タイトルも贈りたいところだ。
6歳夏にして初めての芝。前走後、早々とここを目標に定めた福永師の采配が不気味だ。JRA重賞初V(地方では22年報知新聞社杯エーデルワイス賞・Jpn3をマルカラピッドで勝利)を目指す小沢も「マルカブリッツも芝に転向していきなり勝ちましたからね。デュアリストも跳びが大きく、スピードがあります」と信頼を寄せていた。(玉木 宏征)