8月17日の札幌1R・2歳未勝利戦(芝1800メートル=10頭立て)は、2番人気のショウナンサムデイ(牝、美浦・奥村武厩舎、父サートゥルナーリア)が、デビュー2戦目で初勝利を挙げた。15年のジャパンCや14年の秋華賞を制したショウナンパンドラを母に持つ良血。勝ち時計は1分50秒3(良)。
6番枠から五分のスタートを決めて、スッと楽に好位3番手へ。前の2頭を見る形で手応え良く運び、4コーナーで早くも前に並びかけると、直線でも反応良く脚を使って2馬身半差の完勝だった。
池添謙一騎手は「返し馬からすごくピリッとしていて、1度使った反応の良さがすごかった。だいぶ上積みがあると思ってレースに臨みました。普通にスタートを出てくれて、いい位置で運べましたが、動かしてからの反応がむちゃくちゃ速かった。まだ細くて非力な部分があるなかで、こういう勝ち方をできたのは大きい」と、将来性を評価した。さらに続けて「パンドラの子供で勝てたのも騎手としての醍醐(だいご)味でもあるので、うれしいです」と、ジャパンCで勝利に導いた母の記憶から喜びもひとしおだった。
奥村武調教師は「距離はもっとあった方がいいです。いくらでも走れそう。気持ちがピリッとしているところがあるので、そっちに傾かないようにリードしていきたい。ものすごくいいものを持っている。かなり期待を持っていい馬」と、声を弾ませた。