【園田・兵庫クイーンC】金沢の名牝ハクサンアマゾネスが国内最多タイの重賞25勝目 圧倒的な強さで連覇

鮮やかに勝ち切ったハクサンアマゾネス
鮮やかに勝ち切ったハクサンアマゾネス

◆第21回兵庫クイーンカップ(10月30日、園田競馬場・ダート1870メートル)

 8頭(地元6、金沢1、笠松1)が出走して行われた西日本交流レースは吉原寛人騎手が騎乗した単勝1・3倍で圧倒的1番人気のハクサンアマゾネス(牝7歳、金沢・加藤和義厩舎、父シルポート)が、2着で地元兵庫のスマイルミーシャ(吉村智洋騎手)に2馬身半差をつけて昨年に続く連覇を達成。ばんえい競馬のオレノココロに並ぶ国内最多タイの重賞25勝目となった。

 ハクサンアマゾネスの強さだけが際立った。スタートで後手に回り、最後方からとなったが吉原は慌てなかった。「他の馬との手応えが違っていた」と2周目向こう正面で早々とスパート。3コーナー過ぎに先頭に立つと、後続に影すら踏ませなかった。

 兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップをともに連覇。園田での出走機会は4戦全勝で、金沢ナンバー1牝馬としての実力を見せつけた。「改めて強さを感じた」と鞍上。この勝利で25回目の重賞勝利で、ばんえい競馬のオレノココロが持つ日本最多重賞記録に並んだ。「ぜひ26勝に伸ばしたい」と意欲満々だ。

 加藤義調教師も思いは同じで「出遅れながらも勝ってくれた。本当にうれしい」と顔を紅潮させる。年内引退が決まっており、トレーナーは「次走の中日杯(12月1日、金沢)に全力投球します」と力をこめた。

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