【エリザベス女王杯】G1初挑戦のホールネスが直線伸びて3着 初コンビの坂井瑠星騎手「いい内容で走れました」

3着のホールネスと坂井瑠星騎手(カメラ・馬場 秀則)
3着のホールネスと坂井瑠星騎手(カメラ・馬場 秀則)

◆第49回エリザベス女王杯・G1(11月10日、京都・芝2200メートル、良)

 秋の女王決定戦に牝馬17頭が出走し、3番人気のスタニングローズ(5歳、栗東・高野友和厩舎、父キングカメハメハ)が直線で力強く抜け出し、2022年の秋華賞以来、2度目のG1勝利を決めた。クリスチャン・デムーロ騎手はジェラルディーナで制した22年以来、2年ぶりのV。秋華賞馬の4歳以降の勝利は2005年のスイープトウショウ以来19年ぶりとなる。勝ちタイムは2分11秒1。

 同馬は昨春のヴィクトリアマイル(12着)の後、脚元の故障などで長期休養。今春の大阪杯(8着)で復帰し、ヴィクトリアマイル(9着)、クイーンS(6着)は結果が出なかったが、立て直して約2年1か月ぶりの勝利をG1の舞台でつかんだ。

 2着は12番人気のラヴェル(川田将雅騎手)、3着は3番人気のホールネス(坂井瑠星騎手)となった。

 坂井瑠星騎手(ホールネス=3着)「コンディションは良さそうでしたし、スムーズにリズム良く運べました。勝ち馬には離されましたが、いい内容で走れました。いい経験になったと思います」

 木幡初也騎手(シンリョクカ=4着)「いいリズムで運べたんですけどね。昨日から馬場傾向も見て内、前で走れている馬は走れていたので、ポケットから最後なんとか脚を使えればと思っていました。距離もギリギリなぶん、3~4角で少しもたつくところがありました。それでも大舞台でしっかり力を出し切って、上位と差のない競馬ができました。これからチャンスのあるレースが増えてくると思うので、機動力を生かした競馬で次につなげていきたいと思います」

 石川裕紀人騎手(ライラック=6着)「競馬に乗るのは初めてでしたが、枠順も良かったですし、課題の折り合いに専念して、多少は流していきました。道中ですごくリラックスして走ってくれましたし、そういう自信もあったので、(直線は)脚を使ってくれました。最後100メートルぐらいでちょっと鈍りましたが、いい競馬だったと思います」

 ライアン・ムーア騎手(サリエラ=7着)「スピードに乗るまで時間がかかりました。いいスタートを切りましたが、周りの方がスピードに乗って、後ろからになりました。道中はリズム良く運んで、直線は脚を見せてくれました。この馬の特徴はスタミナなので、さらに距離を延ばした方がいいと思います」

 田口貫太騎手(ゴールドエクリプス=8着)「リズム良く、ラヴェルの後ろで我慢して、折り合いも問題なかったです。最後も脚を使って、よく頑張ってくれていると思います」

 松山弘平騎手(コスタボニータ=9着)「大外枠だったが、勝ち馬の後ろでいいレースをしてくれた。最後も横一線で、差のないところまでよく頑張ってくれた」

 トム・マーカンド騎手(シンティレーション=10着)「行く馬を行かせて、中団でじっくりためて行こうと思っていた。道中は思惑通り。初の2200メートルで少しハミをかむところがあった。G1も初めてだったし残念。距離は2000メートルの方がいい」

 鮫島克駿騎手(キミノナハマリア=11着)「本来はソフトな馬場のほうが持ち味を生かせると思う。今日の経験が今後に生きてくると思うし、着順ほど内容は悪くなかった」

 藤岡佑介騎手(エリカヴィータ=12着)「スタートで遅れて、流れに乗れなかった」

 池添謙一騎手(ルージュリナージュ=13着)「カリカリしていたところがあった。折り合いをつけて行きたかったが、ハミをかんで力んでいた。距離も2200メートルは微妙に長い感じで、最後は余計にしんどくなった」

 岩田康誠騎手(モリアーナ=14着)「前走より折り合いはついた。直線に向く前から仕掛けたが脚を使っていなかった」

 団野大成騎手(ピースオブザライフ=15着)「初の重賞がG1で荷が重かった。雰囲気やキャンターは良かったし、また自分の得意な条件で頑張ってほしい」

 岩田望来騎手(コンクシェル=16着)「リズム良く、よどみなくレースをつくれた。追ってから反応が『あれっ』という感じに。状態は良かった」

 武豊騎手(ハーパー=17着)「スタートからずっと内にささって、まともに走れなかったね」

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