兄の面影(美浦)

ジョスラン
ジョスラン

 こんばんは、坂本です。一気に関東地方も冬らしくなってきましたね。

 さて、もう師走も半ばにさしかかり、来年に備えて家の掃除をしていかないといけない時期です。そこで先日はホームセンターで掃除用品や洗剤を買い込んだのですが、油汚れ用のR社のスプレーが優れものでした。

 だいぶ前に同じ社の水あかを落とす洗剤を紹介したこともありましたが、ガス台や換気扇の掃除に油汚れ用のスプレーを吹きかけて、スポンジでこすると真っ黒な汚れがスッキリとれるじゃありませんか。なかなか掃除は面倒なものですが、ゲーム感覚できれいになった時は意外な達成感があります。排水溝掃除の様々なアイテムも見つけたりしたので、いろいろな道具を探すところから楽しんでみるのも一興かと思いましたね。

 そんなところで本題へいきましょう。まずは鹿戸厩舎からです。今週の朝日杯FSにはエルムラント(牡、父フィエールマン、母エクシードリミッツ)がスタンバイしています。逃げた前走の葉牡丹賞は12着に終わり、そこから中1週での参戦です。正式な出否は最終追い切りで判断ということでしたが、美浦・Wコース単走で硬さを感じさせない動きを見せて、体調は問題なさそうです。鹿戸調教師は「気持ちよく走れていたなと思う。前走は思った以上にペースが速くて、最後に失速してしまった。抑えていければ、そんなことはなかったと思う。距離短縮はプラスで、折り合いが上手につけられれば、最後に脚を使えると思う」と語っていました。現役時代に中、長距離で活躍した新種牡馬の産駒ですが、母は短距離馬なので、適性について血統的な裏付けはあると思います。

 新馬では今週の中山・芝1600Mでのデビューを目指していたウインキララ(牝、父スクリーンヒーロー、母ウインシトリン)が、抽選で除外となってしまい、12月22日の中山・新馬戦(芝1600M)にスライドすることになりました。23年の東京新聞杯など重賞2勝を挙げているウインカーネリアンを叔父に持つ血統で、芝で2勝を挙げた母も鹿戸厩舎で走っていました。指揮官は「だいぶ動けるようになってきたし、先週のゲートもまあまあ。もう少し体は欲しいけど、血統的には走る血統。大事にやっていきたい」と評価していました。

 9月28日の中山(芝2000M)で初勝利を挙げたサトノラポール(牡、父サートゥルナーリア、母サトノユリア)は、今週帰厩して、1月6日の中山・1勝クラス(芝2000M)に向かいます。鹿戸師は「まだやんちゃなところが残っていて、もう少し大人になってくれれば。力はあるからね」とのこと。新春のこの番組では、20年には後に報知杯弥生賞ディープインパクト記念を制したサトノフラッグが勝っていたり、好メンバーがそろう印象。どんな顔ぶれになるかも、気になるところです。前走の東京スポーツ杯2歳Sで9着に敗れていたニシノイストワール(牡、父キズナ、母ドリームアンドホープは、1月26日の若竹賞(中山・芝1800M)に向かいます。

 そして来週のデビューを目指しているジョスラン(牝、父エピファネイア、母ケイティーズハート)は、12月21日の中山・新馬戦(芝1800M)を予定。言わずと知れたG1馬エフフォーリアの全妹という良血馬ですね。1週前は横山武騎手を背にして、美浦・Wコースで併せ馬を消化しています。鹿戸師は「薄めのエフフォーリアというか、似た格好をしています。フットワークがいい。武史もいいと言っていました。もうちょっと幅が出てきてくれたらと思いますが、順調にきています」と、トーンは高かったです。さらに続けて「除外が怖いな…」とも。仕上がり具合のことを考えての言葉でしょうが、これまた期待度の表れとも感じます。

 また先週の中山・新馬戦(芝1800M)で9番人気ながら2着に好走したセレニティ(牝、父ブリックスアンドモルタル、母サプルマインド)は、手応えのあった様子でした。初戦の馬体重が382キロとかなり小柄ですが、好位からしっかりと脚を使っていました。指揮官は「小さいけど、しっかりしてたからね。思ったよりも走ってくれました。体と相談しながら、ホープフルSの週に行くかどうか」と、続戦なら12月28日の同条件の未勝利戦を視野に入れているようでした。

 次は森一厩舎へいきましょう。こちらも来週デビューの良血馬がいます。ワスカル(牡、父モーリス、母コパカティ)は、22年の皐月賞馬ジオグリフを叔父に持つ血統で、一族には07年の京都大賞典など重賞3勝を挙げたインティライミなどもいますね。11月下旬から乗り込んできています。森一調教師は「大型馬ですけど、すごくスピードがありますし、それでいて操縦性も悪くないです。中間の動きもいいですよ」と、素材の良さを評価していました。

 エコロカディス(牡、父Global Campaign、母Meadow Mystique)は、12月21日の中山・新馬戦(ダート1800M)を目指しています。指揮官は「トレーニングセール出身でスピードがあります。操縦性の難しいところはありますが、筋肉質な体付きです」と、パワフルな印象です。

 先週の中山・1勝クラス(ダート1800M)で2着だったベリタバグス(牡、父Kantharos、母Private Jet)は、状態を見て次走を検討していくそうです。指揮官は「枠も外だったので、外を回る形になりました。最後も勝ち馬との決め手の差で負けましたが、能力的に通用するのは分かりました」と収穫を強調していました。またデビュー2連勝で葉牡丹賞を制したヴィンセンシオ(牡、父リアルスティール、母シーリア)は、12月6日に放牧に出ています。状態を見ながら今後のレース選択が決まっていくと思いますが、クラシック候補の一頭として楽しみですね。

 また新馬のショウナンマリーナ(牝、父リアルスティール、母ショウナンハイル)は、今週の中山・新馬戦(芝1600M)を除外になっています。来週にスライドになりそうですが、今週の取材では「小柄な馬ですが、牝馬としてはしっかりと飼い葉を食べているし、順調に乗り込まれています。入厩当初は気性的に難しいところがあったが、順応性があります。水準クラスの動きをしていますし、楽しみです」と評価していました。祖母ショウナンラノビアはオープンまで出世して、2009年のヴィクトリアマイルでは3着になり、オーナーゆかりの血統。要チェックです。

 今日のところはこのへんで。

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