◆第69回有馬記念・G1(12月22日、中山競馬場・芝2500メートル)=12月20日、美浦トレセン
G1初制覇を狙うローシャムパーク(牡5歳、美浦・田中博康厩舎、父ハービンジャー)は、馬のリズムを重視した有馬仕様の調整で大一番に備えた。
7頭のきれいな隊列を組んで、障害コース内に設けられたダートコースをハッキング。その後は坂路へ移動した。田中博康調教師は「この馬のなかでは折り合いがつくなか、時計を気にせずに気持ちよく走れるように手綱を緩めた」と今日のテーマを説明。4ハロン59秒8―13秒6で、力強く駆け上がった。
トリッキーな中山2500メートルで、鞍上は初コンビとなるトム・マーカンド騎手。トレーナーは「今回は調教で中身を鍛えるというよりは、有馬をうまく走れるように作ってきた。操縦性だったり、トムが乗りやすくなることを主眼にしてきたので、順調です」と思い描いた調整過程にうなずいた。