【高松宮記念】23年スワンSで人馬初の重賞制覇 42歳助手が信頼のパートナーと大舞台に挑む

気持ちに寄り添うようにウイングレイテストと向き合う木場迫助手
気持ちに寄り添うようにウイングレイテストと向き合う木場迫助手

◆第55回高松宮記念・G1(3月30日、中京競馬場・芝1200メートル)

 高松宮記念にウイングレイテスト(牡8歳)を送り出す木場迫学助手(42)=美浦・畠山厩舎=は、22年紅葉Sの前から担当となり、ここまでの約2年半で16戦をともに戦ってきた。

 国内だけでなく、昨年はサウジアラビアの1351ターフスプリント(4着)で海外初遠征も経験した。「色んなところに連れて行ってくれて感謝している」と同助手。23年のスワンSは人馬ともに初めての重賞制覇だった。「僕がどうこうではなく、タイトルを取ると馬に箔(はく)がついて引退後も大事にしてもらえる。1個名前が残るのは良かったなと思う」。その言葉には優しさがあふれている。

 牧場勤務時代の木場迫助手は、初めて鞍をつけて騎乗できるようにする馴致(じゅんち)を年間に何十頭も行ってきた。大事なのは人間とのコミュニケーションやルールを構築させること。「自分がこうしたいというよりも馬がどう思っているかを尊重している。一緒に歩み寄ってやっていくのが僕のルール」と昔の経験を生かして馬と向き合っている。

 心身ともに負荷がかかる競走馬。馬の気持ちに寄り添い、少しでもストレスを与えないように心がけていることがグレイテストの息の長い活躍につながっているのかもしれない。

 同助手は「自分の仕事が分かっていて、教えることは何もない」と頼もしく見つめる8歳のベテランに「もちろんもっとタイトルを取らせてあげたい。毎回全力で能力を出せるような状態で送り出して頑張ってもらいたい」。出来は3着に好走した前走以上。信頼関係で結ばれたパートナーとともに大舞台が待ち構える尾張へ乗り込む。(浅子 祐貴)

 ◆木場迫 学(こばさこ・まなぶ)1983年、山口県生まれ。42歳。18歳の時に北海道の軽種馬育成調教センター(BTC)で1年間の研修を受け、19歳から牧場で勤務。10年からは美浦・二本柳厩舎。13年秋に現在の美浦・畠山厩舎へ移籍。

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