
◆第69回大阪杯・G1(4月6日、阪神競馬場・芝2000メートル、良)
春の国内中距離王決定戦に15頭が出走し、2番人気のベラジオオペラ(牡5歳、栗東・上村洋行厩舎、父ロードカナロア)が、好位から進めて直線で堂々と抜け出し、レース史上初の連覇を達成した。大阪杯2勝はG1昇格前の2002、05年にサンライズペガサスが記録しているが、連覇は初めて。横山和生騎手は昨年の同レース以来、4度目のG1制覇。勝ちタイムは1分56秒2。ストロングタイタンが18年6月2日にマークしたタイムを1秒更新するコースレコードとなった。
同馬は昨年の有馬記念(4着)以来、3か月半ぶりの実戦でV。これで阪神では4戦全勝で、得意の舞台で強さを見せつけた。上村調教師は昨年の阪神JF(アルマヴェローチェ)以来、3度目のG1勝利となった。
2着は4番人気のロードデルレイ(西村淳也騎手)でロードカナロア産駒のワンツー。上がり最速タイ33秒5の末脚で伸びた8番人気のヨーホーレイク(岩田望来騎手)が、3着に入った。
鮫島克駿騎手(ジャスティンパレス=6着)「1、2コーナーで内をロスなくポジションが取れました。3、4コーナーから脚を余したくなかったので、勝負して動かして外をまくっていきました。イメージ通りの競馬はできたけど、もうひと工夫、ふた工夫が必要です。2000メートルが最適ではないので、(今後に向けて厩舎と)すり合わせて行きたい」
吉田隼人騎手(ボルドグフーシュ=8着)「ストライドの大きな馬で、内枠がどうかと思っていました。跳びが大きいので、ヨーイドンのところでスッと反応できなかった。3200メートルの方がレースを組み立てやすいかもしれません」
丹内祐次騎手(コスモキュランダ=9着)「いい位置で競馬ができて、直線を向いて脚を使えれば、という感じでしたが…」
松山弘平騎手(ソールオリエンス=10着)「スタートを出なかったけど、自分のリズムを大事にさせてもらいました。4コーナーから一瞬、すごい脚を見せましたが、相手が強かったこともあり苦しくなりました。返し馬からさすがG1馬という乗り味で、やれると思ったのですが申し訳ないです」
北村友一騎手(ラヴェル=11着)「枠は良かったです。イメージ通りの競馬はできました。ペースが流れていたので、リラックスして走れていましたし、直線もそれなりに反応してくれています」