来年のシゲル2歳馬は役職シリーズ復活 21年の馬名シリーズを大募集

シゲルピンクダイヤの初勝利のゼッケンの前で上機嫌の森中蕃オーナー
シゲルピンクダイヤの初勝利のゼッケンの前で上機嫌の森中蕃オーナー

 12月15日のターコイズS・G3(中山)で人気を集めるシゲルピンクダイヤ。鋭い末脚を武器に今年、桜花賞で2着、秋華賞は3着と活躍し、ファンを沸かせている。待望の重賞初勝利となるか、注目したい。

 毎年、注目を集めるシゲル軍団の馬名だが、2020年の2歳馬は10年ぶりに役職シリーズの復活となった。森中蕃(しげる)オーナーは「今までで一番のヒット作。社長が負けたと思ったら、平社員がいい競馬をしたりして、面白かった。みんな、ワーワー言って喜んでくれたので、もう一回つけようと思いました」と説明した。

 2010年にデビューした旧役職シリーズの馬はシゲルペイペイ、シゲルヒラシャインなどユニークな名前が話題になった一方で、実力もかなりのもの。障害重賞を2勝のシゲルジュウヤク、小倉2歳Sで2着のシゲルキョクチョウなどが活躍した。シゲルピンクダイヤの主戦の和田竜二騎手も「今年のシゲルはひと味違う」と当時、不思議な勢いを感じていた。

 来年の新役職シリーズはシゲルアシスタント、シゲルカンリショク、シゲルシュニン、シゲルテンチョウ、シゲルヤクインなど。2代目シゲルヒラシャインもいる。

 森中蕃オーナーに一番の期待馬を聞くと、意外な名前が挙がった。「シゲルマドギワゾクですね。今年の北海道セレクションセールで3000万円(税抜き)で購入しました。会社勤めで大変な苦労をしている人たちに、『元気、出せよ』という思いを込めて期待馬につけました。ダービーに出したいです」と夢は大きい。

 2代目マドギワゾク(初代は佐賀に移籍後に5勝)は父マジェスティックウォリアー、母グローバルソングの牡馬。16年の総武Sを制覇、マーチSで2着のバスタータイプの半弟で、窓際族では済まず、バリバリ出世していきそうな背景がある。ちなみにシゲルピンクダイヤの半妹の名前は、役職ではなく、縁起を担いでシゲルピンクルビー(父モーリス)となっているのが、何とも奥ゆかしい。

 さて、私の話をすると、シゲル馬の名付け親になりたくて、以前からシリーズ馬名を何度も提案してきたが、名前をつけるセンスがないのか、悲しいことに採用とはならなかった。

 中華料理シリーズのアイデアは「シゲルラーメン、シゲルギョウザなんて格好悪い」(森中蕃オーナー)とダメ出し。お菓子は「シゲルクッキー、シゲルキャンディ。当たり前な感じで面白くない」と却下。来年が東京五輪ということでスポーツも提案したが、これまた却下。シゲルウワテナゲ、シゲルサバオリなど、自信作のはずだった相撲の決まり手も「あかん」のひと言で切り捨てられた。

 いいところまで行ったのが家電製品だが、「これにしようと思ったけど、シゲルレイゾウコと言ったら周りの何人かに笑われたのでやめた」とゴール寸前でボツになった。

 私の力だけでオーナーの心を動かすことはできない。そこで、2021年のシゲル馬について、このコラムを読んでいる皆さんから、ヤフーページのコメント欄で馬名シリーズのアイデアを募集したいと思います。例としては「果物シリーズ シゲルバナナ、シゲルリンゴ」のような感じで書いていただけたら、うれしいです。寄せられたシリーズ名は責任を持って送り届けます。

 森中蕃オーナーは「次の年のシリーズを何にするかは、だいたい夏頃までに決めています。えらく気が早いですね。採用するかは分からないけど、何か面白いのがあるか、見てみたいです」と、どんなアイデアが出てくるのか楽しみな様子。お眼鏡(トレードマークのサングラス?)にかなえば、あなたの考えたシリーズが再来年のシゲル軍団の馬名になっているかもしれませんよ。(中央競馬担当・内尾 篤嗣)

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