◆第55回京都牝馬S・G3(2月22日、京都・芝1400メートル、重)
牝馬限定のG3は午前中から降った雨の影響で、重馬場の芝で17頭によって争われた。1番人気の5歳馬、サウンドキアラ(栗東・安達昭夫厩舎、父ディープインパクト)が直線で馬場の中央から伸びて差し切り、京都金杯に続く重賞連勝を決めた。騎乗していた松山弘平騎手(29)=栗東・フリー=は京都金杯、東海S、きさらぎ賞に続いて、早くも今年の重賞4勝目(すべて京都競馬場)を挙げた。勝ち時計は1分23秒2。
2着には6番人気の4歳馬、プールヴィル(岩田康誠騎手)が入り、接戦となった3着争いは13番人気のメイショウグロッケ(大野拓弥騎手)が競り勝って、波乱を演出した。
岩田康誠騎手(プールヴィル=2着)「抜け出したと思ったんですが…。この馬場もこなして、いい競馬をしてくれましたが、悔しいです」
大野拓弥騎手(メイショウグロッケ=3着)「距離を短縮してもリズムよく運べて、馬場も苦にせず、しっかり走り切ってくれました」
幸英明騎手(アマルフィコースト=4着)「他馬に行かれた時に対応できませんでしたが、最後は盛り返してくれました。こういう馬場もこなしてくれました」
福永祐一騎手(ビーチサンバ=5着)「ゲートの駐立はおとなしかったけど、うまく出られなかった。腹をくくって乗り、最後は脚を使ってくれたんですが…」
松田大作騎手(ディメンシオン=6着)「勝ち馬を見ながらいいポジションで運べましたし、よく頑張ってくれたと思います」
和田竜二騎手(シゲルピンクダイヤ=7着)「ゲートは出た。ただ、内にもたれて、うまくさばけなかった。最後は来ているけど。馬場が悪いぶんもあった」
川島信二騎手(プリディカメント=9着)「みんな外に出すことを意識していたので、自分も同じように進めました。最後はいい脚を使ってくれているんですが、馬場の影響もあったんでしょうか。良馬場ならもっと切れると思います」
藤岡佑介騎手(ディアンドル=10着)「ハミを取れるポジションで、と思っていました。じりじり伸びていますし、ラストまでやめずに走れたのは収穫。次につながる内容でした」
北村友一騎手(ドナウデルタ=13着)「スタートを伸び上がるように出てしまいました。一歩目で位置取りが悪くなって、リズムをつくることができませんでした」
酒井学騎手(メイショウケイメイ=14着)「調教に乗って、無理せず自分のペースでじわっと乗った方がいいと思ったので、(南井)先生ともそんな作戦を練りました。馬場も気にせず、直線に向く時にはオッと思いました。ラストまで気持ちを切らさず走ってくれたし、きっかけひとつで走ってくる馬ですよ」
坂井瑠星騎手(ノーワン=15着)「返し馬からのめっていて、レースでも馬場を気にしていました」
アンドレアシュ・シュタルケ騎手(モアナ=16着)「手応えが良く、いい競馬ができると思ったけど、直線に入ってからはやめるような感じになった」
クリストフ・ルメール騎手(アルーシャ=17着)「スタートから動かなかった。3、4コーナーで自信が戻ってきた感じがあったけど、直線で反応できなかった。馬場のせいだと思う」