◆第19回阪神カップ・G2(12月21日、京都競馬場・芝1400メートル、良)
今年の京都で行われる最後の重賞は18頭で争われ、1番人気のナムラクレア(牝5歳、栗東・長谷川浩大厩舎、父ミッキーアイル)が外から差し切りV。重賞5勝目を挙げた。勝ちタイムは1分20秒1。
今年は京都牝馬S2着、高松宮記念2着、キーンランドC5着、スプリンターズS3着と勝利まであと一歩だったが、G1で何度も好走した実力を見せつけた。これまでの重賞4勝は全て1200メートル戦で、1400メートルのタイトルは今回が初めて。
初コンビのクリストフ・ルメール騎手は、アーバンシックで挑む有馬記念(22日、中山)に向けて弾みをつける1勝となった。
2着は6番人気のマッドクール(坂井瑠星騎手)、3着は9番人気のオフトレイル(菱田裕二騎手)が入った。
クリストフ・ルメール騎手(ナムラクレア=1着)「すごくいい瞬発力を使ってくれました。いつも通り馬の後ろの方から、最後よく進んでいきました。右回りで少し内にもたれるところがありましたが、直線でまた我慢して、大外に出してからはいい反応をしてくれました。能力はもちろん持っています。G1は彼女の目標ですね。この馬でG1を勝つことができると思います。明日は有馬記念です。また応援してください」
長谷川浩大調教師(ナムラクレア=1着)「ほっとしました。この馬場ですし、外枠だったので、具合はすごく良かったですが心配でした。いいスタートを切ってくれましたし、僕が想定しているくらいの感じで道中、ポジションを取ってくれました。直線に向いてからは本当に信じるしかないという感じで。外に出してからの切れ味が見えたときは、これならとらえられるなと思いました。初めて騎乗してもらったにも関わらず、この馬の能力をしっかり引き出してもらったなと思います。もう一回整えて、来年の春、(高松宮記念に)もう一度挑戦したいなと思います」