きょう「3・11」東日本大震災から9年 福島県出身の田辺騎手、復興「まだまだな感じ」

復興は「まだまだな感じ」と語る田辺
復興は「まだまだな感じ」と語る田辺

 きょう11日で東日本大震災が起きて9年。無観客開催を続ける中央競馬だが、G1シーズンは近づき、スタンドの一部天井が落下するなど被災した福島競馬場でも1か月後の4月11日から今年の開催が始まる。“3・11”を迎え、福島県出身の田辺裕信騎手(36)=美浦・フリー=、江田照男騎手(48)=同=に地元への思いを聞いた。

 二本松市出身の田辺は東日本大震災から9年を迎え、復興への願いを強くしている。「まだまだな感じがしますね。ちゃんと復興して進んでいる部分と、止まってしまっている部分があると思います」と、道半ばという感想を口にした。

 昨年11月には動物の福祉、引退競走馬のセカンドキャリアの活躍の場を広げるイベント「サンクスホースデイズ」に参加するため、大竹調教師とともに、被害の大きかった南相馬市を訪れた。「まだ全然だと思いましたね。(原発事故の影響で)場所によっては、人が入れないところがあるわけですし、以前は街のあったようなところも、道が封鎖されたりしている」と、なかなか進まないふるさとを思いやっていた。

 <石川郡浅川町出身の江田照騎手も状況好転願う>

 ○…2月で48歳になったベテラン・江田照は石川郡浅川町の出身。東北新幹線の新白河に近いところで、福島第一原発からは100キロ以上離れている。「ウチは原発から離れていたので、被害はそんなになかったです」と震災当時を振り返る。ただ、福島は原発をはじめ、なかなか光が見えない状況に変わりはないという。「一日も早い復興を願うばかりです」と“地元”を気にかけている。

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