【京都11R・京都新聞杯】日本ダービーを目指す馬たちにとっては“東上最終便”と言える一戦。状態のいい馬も多いが、◎インザモーメントを中心視する。2走前のきさらぎ賞は、直線で一度先頭に立つ場面もあり、大接戦の4着。勝ち馬とはタイム差なしで、重賞でも十分にやれることを示した。自己条件の前走は直線までしっかりと折り合い、最後は開いたスペースを一瞬で抜け出して2着馬に2馬身半差をつける完勝だった。
追い切りで速いタイムを出さない厩舎だけに時計は平凡だが、2週続けて鮫島駿を背に柔らかい身のこなしを披露。好気配が目立つ。その鞍上も「気分良く走らせたけど、状態はいい。京都の外回りもこの馬に合っている」と自信を見せた。13年のこのレースを制した父、キズナを追いかける勝利を期待したい。
ベラジオボンドの前走は滑る馬場に苦労したが、3着なら評価できる。良馬場が見込める今回は、持ち前の切れ味が発揮できそうだ。経験馬を相手に圧巻の内容だったウエストナウもポテンシャルは高く、格上挑戦でも勝負になっていい馬だ。