「ウマ娘」のサイバーエージェント・藤田晋氏がディープインパクト産駒の2歳牡馬を4億7010万円で落札!

ディープインパクト産駒を高額落札した藤田晋氏
ディープインパクト産駒を高額落札した藤田晋氏

 サイバーエージェントの創設者で同社代表取締役の藤田晋氏が21日に行われた「千葉サラブレッドセール」(主催・千葉県両総馬匹農業協同組合)で、ディープインパクト産駒のプレミアステップスの19(牡、社台ファーム生産)を日本の競走馬セール史上5位の4億7010万円の高額で落札した。

 例年は船橋競馬場でのトレーニングセールとして開催されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインでのオークション方式でセリは実施。セール唯一のディープインパクト産駒として注目されていた2歳馬の購入者に「藤田晋」の名が記されて、藤田氏の競馬への本格参入が明らかになった。

 19年7月にこの世を去ったディープインパクト。その産駒は20年生まれの現1歳馬が最終世代だが、種付け数が少なく、血統登録をされている馬がわずかに6頭。その1つ上の世代の現2歳世代は109頭が登録を済ませているが、デビュー可能な時期が目前とあって、すでにそのほとんどのオーナーが決まっており、今回のセリはディープ産駒を手に入れる希少な機会だった。

 この日7000万円から始まったセリは1億5500万円で一時は止まっていたが、20時の締め切り直前から締め切りの自動延長が繰り返され(新たな入札で締め切り時間が3分延長)が、20時21分に最終的に締め切られた時にはセリ価格は4億7010万円にまで上がっていた。

 サイバーエージェントは、スマホゲーム「ウマ娘」の大ヒットも一因となって、大きく業績を伸ばしている。購入したプレミアステップスの19は映像が公開されている追い切りでラスト1ハロン10秒4をマークするなど、すでに調教が進んでおり、JRAでは再来週からスタートする2歳戦に早期デビューの可能性も。どんな馬に成長するのか、大きな注目を集める2歳馬となりそうだ。

 ◆サイバーエージェント 藤田晋氏が1998年に創業。ブログサービス「アメーバブログ(アメブロ)」や動画配信サービス「ABEMA」などのメディア事業、人気沸騰中の「ウマ娘 プリティーダービー」などのゲーム事業などを手掛け、18年にはサッカーJ2町田の経営権も取得した。昨年9月期の売上高は4785億6600万円。本社・東京都渋谷区。

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