こんばんは、坂本です。今日は中山競馬場からお届けします。季節外れなのか、夏が戻ってきたのか、厳しい暑さでしたね。
さて、昨日はプロ野球のＺＯＺＯマリンスタジアムで行われたロッテ・楽天戦は、「ＪＲＡ中山競馬場ナイター」として開催されました。私も美浦帰りに遊びに行きましたが、横山武史騎手の始球式や抽選会イベントで大いに盛り上がっていました。来場プレゼントではオリジナルハンドタオルをもらえたほか、同封されていた４回中山競馬の案内チラシを中山競馬場に持っていくと、オリジナルステッカーがもらえるそうです。９月２９日まで先着１５００人にプレゼントということだそうなので、お手元に当日配布のチラシがあるファンの方は、中山競馬場へ足を運ばれてはいかがでしょうか。ちょっとレアなアイテムではありますからね。
それではそろそろ本題へいきましょう。まずは林厩舎からです。今日の土曜中山５Ｒ・２歳新馬戦（芝２０００Ｍ）に出走したディヴァインスター（牡、父アドマイヤマーズ、母メジロマリアン）は、惜しくも首差２着でした。勝ち馬に逃げ切りを許してしまいましたが、少頭数のスローペースで開幕週の馬場ということを考慮すれば、悲観する内容ではなかったと思います。今週の美浦での取材で林調教師は「持久力がありますし、パワー型で長くいい脚を使えそうです」と話していた通りの印象で、楽しみな素材と言えます。
そして福島での新馬戦で９着だったイルジーリオ（牝、父ブリックスアンドモルタル、母リビアーモ）は、９月１６日の中山・未勝利戦（芝１６００Ｍ）で初Ｖを狙います。林調教師は「新馬戦の時はメンタルの面で繊細なところがあって、前進気勢などもうひとつでしたが、牧場で乗り込んで、ひと夏を越して良くなりました。体幹なども良くなりました。一戦一戦成長していきそうで楽しみです」と、心身ともに一段階上がってきたようです。母は芝のマイル以下で６勝を挙げており、素質も秘めていそうですから注目です。
新馬のオストラヴァ（牡、父スクリーンヒーロー、母ピュアコンチェルト）は、９月１４日の中山・新馬戦（ダート１８００Ｍ）を予定しています。調教では先週は美浦・坂路、今週は美浦・Ｗコースでびっしりと追われていますね。指揮官は「体力などはしっかりしていますが、気性的に幼くて、前進気勢がもうひとつです。でもフィジカルは十分に整っています」と評価しています。
血統馬のスターエンブレム（牡、父ロードカナロア、母リッスン）は、今週９月５日にゲート試験に合格しました。半姉タッチングスピーチは１５年のローズＳの勝ち馬で、半兄サトノルークスは１９年の菊花賞で２着に好走しています。今後は放牧に出されて、１１月あたりの東京開催でのデビューをイメージしているそうです。林師は「いい馬ですよ。な血統で、これから良くなっていきそうです。じっくりと進めていければ」と、感触は良かったですね。
トリュフチョコ（牝、父モーリス、母ヴェルザンディ）は、９月１５日の中山・新馬戦（牝馬限定、芝１６００Ｍ）に小林勝騎手で予定しています。伯父にディープインパクトやブラックタイドがいる良血馬です。指揮官は「小柄な割にはスタミナがありそうで、今週の追い切りでもゴールを過ぎた後もしっかりと走れていました。ずいぶん体力があるな、すごいな、と思います」と、素材の良さを強調していました。かわいい名前もあって、個人的にブレイクしてほしい気がします。
イブニングタイド（牝、父ドゥラメンテ、母イブニングジュエル）は、９月１４日の中山・新馬戦（芝２０００Ｍ）に戸崎騎手でスタンバイです。母はデルマーオークスなどを勝った米Ｇ１馬です。トレーナーは「大柄なパワータイプではないので、（今週は）ウッドチップでは動き切れていませんでしたが、坂路ではいい動きを見せていますし、中間は順調にきています。精神面で繊細なところがあるので、新馬からというよりは使いつつ良くなりそうですが、素質がありそうなので楽しみです」と、期待が伝わってきました。林先生には丁寧に取材に応じていただき、お陰さまでたっぷり盛りだくさんとなりました。
来週の出走馬でイチ押ししたい馬が多く聞けましたが、奥村武厩舎のカラマティアノス（牡、父レイデオロ、母ダンサール）も忘れずに推奨しておきます。９月１６日の中山・未勝利戦（芝１８００Ｍ）にスタンバイで、７月２８日の新潟での新馬戦（芝１８００Ｍ）は直線でスムーズさを欠いて３着に敗れていました。今週は美浦・Ｗコースで古馬相手に２馬身先着して伸び脚が光りました。奥村武調教師は「特に変わったところもなく、順調にきていますよ。調教の動きを見ていても、そこらへんの馬とは違いますね。癖もないし、バネもあるし、適度な前進気勢もある。次は決めたい」と、言葉に力がこもっていました。個人的に好きな血統なので、熱視線を送っていきたいと思います。
それでは今日のところはこのへんで。
マイページ
