本紙・山下の有馬記念の注目馬

 【中山11R・有馬記念】19日に取材に行った名古屋大賞典では、おいしい配当にありつけた。勝ったミッキーファイトの田中博厩舎は、今年の勝ち星がキャリアハイの46勝(21日現在)で、関東リーディングのトップを走る。レモンポップでのチャンピオンズC連覇も記憶に新しい。スタッフが「今、厩舎の雰囲気がすごくいい。有馬記念も楽しみです」と話していた。その絶好調厩舎が送り込む◎ローシャムパークで勝負する。

 前走の米G1・BCターフでは、海外G1・7勝目となった英国の強豪レベルスロマンスに首差まで迫る2着。昨年の香港Cは環境に慣れずに8着だったことを考えると、心身ともに成長したことは間違いない。春の大阪杯では向正面から早めに動いて2着。今回は逃げ馬が不在で展開も流動的なだけに、途中から動ける器用さは大きな武器だ。

 宝塚記念は道悪、毎日王冠は苦手な瞬発力勝負となり不発に終わったが、昨年のオールカマーではG1・3勝のタイトルホルダーを相手に完勝するなど、中山の芝ではこれまで3勝を挙げている。特に良馬場であれば2戦2勝とめっぽう得意。田中博調教師も「中山ではいいパフォーマンスができています」と舞台に大きな魅力を感じている。

 帰国後の調整も順調で、茨城・美浦トレセンでの最終追い切りの動きも豪快で調子はいい。ゴールを過ぎてから追い出して気合いをつけるのは、田中博厩舎の勝負仕上げ。このスパイスが利いてくる。父ハービンジャーの産駒は、18年にブラストワンピースが有馬記念V。この舞台にマッチする血統でもある。ドウデュースの取り消しは本当に残念だが、同期の5歳馬が暮れの中山を熱くする。馬券は馬連で(6)―(3)(5)(7)(10)(11)(13)。

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