【中山11R・有馬記念】前走からの上昇度という点でメンバー中、一番と思えるベラジオオペラに期待する。宝塚記念3着以来だった天皇賞・秋は夏負けが尾を引き、陣営のトーンがまったく上がらなかった。最終追い切りもコーナーをもたもた走って、直線でも気負いが見られたが、レースでは軸脚を左に替えて、もう踏ん張り。6着に粘り、改めて能力の高さを証明した。
秋2走目は、G1初制覇だった今春の大阪杯以上と思える出来で臨める。最終追い切りはコーナーで脚さばきの速さから違い、直線もシャキシャキ動けていた。付きっきりで調教をつける上村調教師も「前走とは全然違う状態」と胸を張る。今春の時点でも陣営は馬体の緩さを指摘していたが、いよいよ芯が入ってきた。
横山和は共同会見で「僕のプランをかなえてくれる馬」と話した。枠順抽選会後の並びを見ても逃げるかと思ったが、金曜日になってシャフリヤール陣営が逃げ宣言。ベラジオオペラ陣営にとっても想定外だったと思うが、それでも横山和はオペラについて常々「操縦性が高い」と厚い信頼を寄せており、まったく動じていないはずだ。
大阪杯がパワフルなレースを見せたように、走りやすい右回りに替わり、本領を発揮する。馬連(5)―(1)(10)(6)(3)(11)(8)(7)。