◆第90回日本ダービー・G1(5月28日、東京競馬場・芝2400メートル、良)
全てのホースマン憧れの舞台、3歳馬の頂点を決める競馬の祭典は18頭で争われ、ダミアン・レーン騎手が騎乗した4番人気のタスティエーラ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎、父サトノクラウン)が直線早めに抜けだして押し切った。皐月賞・G1・2着から巻き返し、報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2に続く重賞2勝目でG1初勝利となった。堀調教師は現役4人目で2位タイとなるダービー2勝目となった。勝ちタイムは2分25秒2。初騎乗となる「テン乗り」でのダービー制覇は69年ぶり。
2着にソールオリエンス(横山武史騎手)、3着にはハーツコンチェルト(松山弘平騎手)が入った。2番人気のスキルヴィング(クリストフ・ルメール騎手)は17着、3番人気のファントムシーフ(武豊騎手)は8着に終わった。ドゥラエレーデ(坂井瑠星騎手)はスタート直後に落馬し競走を中止した。
岩田望来騎手(シャザーン=9着)「状態良くゲートインして、思ったよりスムーズに進めていた。どうしてもペースに左右されるので、今回は向かなかった。力が足りないわけではないです」
吉田隼人騎手(フリームファクシ=10着)「思ったよりうまく運べた。ペースのせいか、最後は少しだらっとした。距離もあるのかな。1800メートルくらいがいいのかも」
川田将雅騎手(サトノグランツ=11着)「馬はこの短期間でとても良くなっている。結果は出ていないが、秋が楽しみになる状態です」
津村明秀騎手(メタルスピード=12着)「大歓声で馬が盛り上がっていた。スタートして1コーナーの入りでうまくリズムが作れなかった。そのぶん、最後は止まってしまった」
田辺裕信騎手(パクスオトマニカ=13着)「落馬の影響で少しひるんだが、二の脚でリカバリーしてくれた。自分のペースでいけたし、直線でも反応があったから面白いかと思ったけど、最後は脚が上がっていた」
昆調教師(トップナイフ=14着)「前回と同じで、トモを滑らしてゲートを出られなかった。ジョッキーは行く気まんまんだったが…。この形では力を出せない。また秋に出直す」
石川裕紀人騎手(グリューネグリーン=15着)「出たなりの位置で競馬をしようと決めていました。結果的には前でしたね」
ミルコ・デムーロ騎手(ショウナンバシット=16着)「スタートからハミを取らず、直線も反応が良くなかった。よく分からない」