【東京5R・2歳新馬】シュトラウス、東京・芝コースの新馬戦で30年ぶりの9馬身差Vで衝撃デビュー

シュトラウス(右)はみるみる後続を突き放し、9馬身差をつけた
シュトラウス(右)はみるみる後続を突き放し、9馬身差をつけた
出世レースを制し、今後に期待が膨らむシュトラウス
出世レースを制し、今後に期待が膨らむシュトラウス

 2023年の2歳戦が3日、東京と阪神の芝1600メートル戦で開幕した。東京5Rは父モーリス、母ブルーメンブラットと父母がG1計7勝の良血牡馬、シュトラウス(レーン)が単勝1・4倍の圧倒的1番人気に応え、9馬身差の圧勝を飾った。

 いきなりの怪物候補出現だ。断然の1番人気に推されたシュトラウスが、9馬身差をつける衝撃のデビューを果たした。東京・芝コースの新馬戦で9馬身差以上をつけるのは、1993年11月の1400メートル戦でノーザンプリンセスが10馬身差をつけて以来、30年ぶり。先週、ダービージョッキーとなった名手レーンも「いいポテンシャルを持っている」と、文句なしの高い評価を与えた。

 まさに底の知れない強さだった。スタートを決めて2番手を進んだが、スピードの違いで3角手前で早々と先頭に。手応え抜群で迎えた直線はほぼ持ったままで後続を一方的に突き放し、最後は流す余裕も見せた。開幕週の東京・芝1600メートル新馬戦はG1・6勝のグランアレグリア(18年)を筆頭に、皐月賞馬イスラボニータ(13年)、マイルCS覇者のステルヴィオ(17年)、朝日杯FS勝ちのサリオス(19年)などのG1馬を輩出。管理する武井調教師は「強かったですね。能力は相当ある」と目を細めた。

 もちろん課題もある。鞍上は2週連続で調教にまたがったが、操縦性の難しさを指摘していた。この日も前半で折り合いを欠くなど、気性面の危うさものぞかせた。次戦は未定で、トレーナーは「レーンさんは『正直、こんなにうまくいくとは思わなかった』と言っていた。難しいところがある馬なので、ポテンシャルを発揮させられるようにやっていきたい」と、かぶとの緒を締めた。一戦一戦、経験を重ねながら、真の怪物への階段を駆け上がる。(松末 守司)

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