【英ダービー】ディープインパクト産駒最終世代が歴史的快挙!オーギュストロダンが前走大敗から反撃V 

英ダービーを制したオーギュストロダン(右)(ロイター)
英ダービーを制したオーギュストロダン(右)(ロイター)
発走直後の馬場に乱入した動物愛護団体の男性を追い掛ける警官(ロイター)
発走直後の馬場に乱入した動物愛護団体の男性を追い掛ける警官(ロイター)

◆第244回英ダービー・G1(6月3日、エプソム競馬場・芝2410メートル)

 ディープインパクト産駒の最終世代になるオーギュストロダン(牡3歳、アイルランド=エイダン・オブライエン厩舎)が優勝。同産駒初の英ダービー優勝の快挙を果たし、鞍上のライアン・ムーア騎手=英国=はルーラーオブザワールドに騎乗した2013年以来となる3勝目。管理するエイダン・オブライエン調教師=アイルランド=は9勝目をマークした。勝ち時計は2分33秒88(良)。

 スタートは遅いほうだったが、14頭立ての中団後方から運んだ。最終コーナーで外からスパートをかけると、他馬を置き去りにする加速で一気に先頭争いへ。残り1ハロンからは先に抜け出したキングオブスティール (牡3歳、英国=ロジャー・ヴェリアン厩舎)との一騎打ちになったが、最後は半馬身差でライバルを競り落とした。

 ライアン・ムーア騎手は「自信を持って乗ることができました。最初に乗った時から素晴らしい馬だと思っていました。2000ギニーは悪いことが重なりましたが、ダービーを勝つ資格のある馬だと思っていました。本当にいい馬です」と、重馬場に泣いた英2000ギニーからの巻き返しに笑みを浮かべた。

 父から引き継いだ偉大な遺伝子を世界で示した。同馬はアイルランドのクールモアスタッドの生産馬。2歳時の昨年に3連勝で英国のフューチュリティトロフィー・G1を制し、今年の飛躍を予感させた。5月の英クラシック1冠目の2000ギニーこそ不向きなレース展開から12着に大敗していたが、ダービーで見事に前走の雪辱を果たした。

 母ロードデンドロンは16年のフィリーズマイル、17年のオペラ賞などG1・3勝を挙げた。その全妹で叔母になるマジカルは19、20年の愛チャンピオンS連覇などG1・7勝を挙げた名牝だ。世界規格の血統背景を持つ良血馬が、これからは日本の枠組みを超えた存在感を世界に発信していく。

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