馬トク報知のPOG特集第1弾は、2歳世代がラストクロップになるディープインパクト産駒。わずか6頭しかいない“プラチナ世代”から本紙が注目したのは、オープンファイア(栗東・斉藤崇厩舎)とスイープアワーズ(栗東・友道厩舎)の牡馬2頭だ。
日本競馬が大きな区切りの時を迎える。一時代を築いたディープインパクトが天国へ旅立ったのは19年7月30日。翌年に生まれた今年の2歳世代がラストクロップになる。種付け頭数は24頭だったが、海外から預託された繁殖牝馬が多く、日本での血統登録は6頭のみ。最後に偉大な血を引き継ぎ、国内を主戦場にする子供は少ない。
なかでも注目はディープ自身が生まれたノーザンファーム生産の牡馬2頭だ。オープンファイアは昨年のセレクト1歳セールでは上場番号1番で注目を集め、3億円で落札された。母は米ダートG2を2勝。「どちらかと言うとしっかりした感じの馬体をしています。まだ緩さもあって、これからという面もありますけど、バネもあるし、良くなりそうです」と斉藤崇調教師は今後の成長を見据えつつ、現状を説明する。「ディープインパクトの最後の世代ということで期待しています」と言葉に力を込めた。
スイープアワーズはそのセレクト1歳セールの大トリで登場し、2億円の高値がついた。母は牡馬相手だった宝塚記念などG1・3勝を挙げたスイープトウショウ。引退後も母として2頭のオープン馬を出している。「体が小さいので、ゆっくりです。走ってくるとは思いますけどね。気性は問題ありません。体の成長に期待しています」と友道調教師。馬体の成長を見極めながらデビューまでの日程を考えていく方針だ。
他はすべて牝馬だが、4頭中3頭は母親が米G1馬という良血馬。当然、視線の先に見据えるのは来春のクラシック戦線だろう。希少な選ばれしラストクロップが最後まで競馬界を熱くする。(山本 武志)
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