【紫苑S】アップトゥミー、素質開花の時 国枝栄調教師「晩成だと思っていたけど、本当に良くなっている」

充実ぶりが際立つアップトゥミー(右)
充実ぶりが際立つアップトゥミー(右)

◆第8回紫苑S・G2(9月9日、中山・芝2000メートル)

 今年からG2に昇格した第8回紫苑S(9日、中山)は、牝馬3冠最終戦の秋華賞(10月15日、京都)へ向けた最重要トライアル(3着まで優先出走権)だ。アップトゥミーなど、春の牝馬2冠馬リバティアイランドと未対戦の素質馬が打倒女王へ名乗りを上げる。

 アップトゥミーが素質開花の時を迎えた。春の牝馬2冠は間に合わなかったが、初の古馬相手となった6月の東京・芝2000メートル(1勝クラス)で自身初の上がり3ハロン最速33秒6をマークし快勝。その後は放牧で成長を促し、充電効果は顕著だ。国枝調教師は「体がひと回り大きくなって、追い切りもきっちりやることができている。動きもいいね」と充実ぶりに声をはずませる。

 母ムードインディゴは3歳秋にローズS、秋華賞で連続2着に好走。翌年の府中牝馬Sで重賞初制覇。菊花賞3着だった兄ユーキャンスマイル、姉ルビーカサブランカも古馬になって重賞初制覇したように、母系は奥手のぶん伸びしろ十分だ。国枝師も「晩成のタイプだと思っていたけど、ここにきて本当に良くなっている。東京で2勝しているけど今の感じなら中山も問題ない」と飛躍への手応えを伝えた。

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