◆第43回ジャパンC・G1(11月26日、東京・芝2400メートル=良)
外国勢1頭を含むG1馬8頭が集結した頂上決戦は、イクイノックス(牡4歳、美浦・木村哲也厩舎、父キタサンブラック)が単勝1番人気に応え、天皇賞・秋に続くG1レース6連勝を成し遂げた。テイエムオペラオー(2000年天皇賞・春~01年天皇賞・春)、ロードカナロア(12年スプリンターズS~13年香港スプリント)に続く史上3頭目。この2頭はいずれも6連勝の合間にG2の敗戦があり、G1のみ6戦全勝での達成は初となった。
勝ち時計は2分21秒8。単勝2番人気の3冠牝馬リバティアイランド(川田将雅騎手)が4馬身差の2着で、さらに1馬身差の3着には同5番人気の昨年2冠牝馬スターズオンアース(ウィリアム・ビュイック騎手)。単勝13番人気の重賞未勝利馬スタッドリー(トム・マーカンド騎手)が、イレジン、パンサラッサのG1馬2頭に先着する8着と健闘した。
トム・マーカンド騎手(スタッドリー=8着)「すごくよく頑張ってくれたけど、周りの馬があまりに速すぎました。真面目なので距離はあと400メートルくらい短くてもいいと思います」
和田竜二騎手(ディープボンド=10着)「スタートが良かったし、取れるだけの位置は取れました。よどみなく流れたぶん、仕掛けながらの追走になり脚がたまらなかったですね。最後まで脚は使っていますが、分が悪かったです」
ミルコ・デムーロ騎手(ショウナンバシット=11着)「スタートが出過ぎて、ずっと外を回らされて気持ちが抜けてしまった。最後でファイトしなかった。このレベルでも戦える馬だけど、もったいない競馬になった」
三浦皇成騎手(インプレス=13着)「もたれる面があると聞いていたけど、まっすぐ走ってくれました。息の入らない流れで、最後まで頑張ってくれました」
黛弘人騎手(フォワードアゲン=14着)「最内を走らせたかったので、少し下げました。4コーナーでは一瞬、頑張ってくれました」
荻野極騎手(トラストケンシン=16着)「この馬の競馬はできましたが、相手がすごくて差を詰められませんでした」
田辺裕信騎手(チェスナットコート=17着)「いい経験になった。勝った馬は世界一ですね。9歳までよく頑張ってくれました」
吉村智洋騎手(クリノメガミエース=18着)「出たなりのポジションで競馬をしました。結果としては仕方がないですが、チャレンジすることが大事だったと思います。今後の糧になってくれれば」