◆第75回朝日杯FS・G1(12月17日、阪神・芝1600メートル=良)
2歳マイル王を決める一戦は17頭立てで争われ、単勝1番人気のジャンタルマンタル(牡、栗東・高野友和厩舎、父パレスマリス)が直線で早々と抜け出し、新馬戦、デイリー杯2歳Sからの3連勝で同世代牡馬最初のG1タイトルをつかんだ。勝ち時計は1分33秒8。無敗での勝利は一昨年のドウデュース、昨年のドルチェモアに続く3年連続で、レース史上18頭目となった。
管理する高野調教師はマイルCSのナミュール以来となるG1・6勝目。これまでの5勝は牡牝混合戦も含めてすべて牝馬の勝利で、牡馬では16度目のG1挑戦で初勝利となった。テン乗りの川田将雅騎手=栗東・フリー=は20年グレナディアガーズ以来の3勝目。今年はリバティアイランドの牝馬3冠、ママコチャのスプリンターズSに続くG1・5勝目となった。
川田将雅騎手(ジャンタルマンタル=1着)「追い切りで乗ってとてもいい馬だなと思っていましたし、まだ2歳らしく成長する余地もたくさん残している現状でした。道中リズムよく走ってくれたけど、3コーナー過ぎであまりいい形にならなかったので、早めに進路を確保して動いていく道を作りました。少し早めに踏んだ分、馬には少し苦しい競馬になったかと思いますが、しっかりとしのいでくれる雰囲気で、安心して乗っていました。とても性格がよく能力も高く、これから先もっと成長を伴える馬だと思います」