2023年度「ロンジンワールドベストレースホースランキング」がIFHA(国際競馬統括機関連盟)から23日に発表され、イクイノックス(牡4歳※馬齢はすべて2023年のもの、父キタサンブラック)が4月の中間発表以降は一度も首位を譲らず、年間世界1位に輝いた。日本馬では2014年のジャスタウェイ(130ポンド)以来2頭目。4馬身差で圧勝したジャパンCで獲得した135ポンド(JRA発表の暫定値は133ポンド)は、凱旋門賞2着で134ポンドを得た1999年のエルコンドルパサーを上回り、日本調教馬の歴代最高値となった。
レーティングの対象は2023年1月1日~12月31日までに行われた世界の主要レース。イクイノックスは3月のドバイ・シーマクラシックを制して129ポンドを得ていたが、ラストランで大きく数値をアップさせた。
歴代ランキングでは2012年のフランケルと、2022年のフライトラインが140ポンドで1位で、イクイノックスの135ポンドは歴代でも8位の高評価となった。
過去の日本調教馬では135ポンドのイクイノックス、134ポンドのエルコンドルパサー以下は、130ポンドのジャスタウェイ(2014年)、129ポンドがオルフェーヴル(2013年)、エピファネイア(2014年)の順となっている。
また、2023年度「ロンジンワールドベストレース」にはイクイノックスが制した昨年のジャパンCが輝いた。同レースがベストレースに選ばれるのは史上初めて。表彰式に出席したJRAの吉田正義理事長は「日本の競馬が一つの大志を成し遂げた。大変喜ばしいことで、関係者すべての努力の結晶」と喜びを語った。