◆第74回東京新聞杯・G3(2月4日、東京・芝1600メートル)
昨年の覇者ウインカーネリアン(牡7歳、美浦・鹿戸雄一厩舎、父スクリーンヒーロー)に今年も注目したい。
昨年もこのレースから始動し、ハナを奪ってそのまま押し切って勝利を飾った。自身の形に持ち込めれば実にしぶといが、今回はデビュー以来初めてとなるブリンカーを着用する予定。1週前追い切りでも着用していたが、スパイダーゴールド(5歳オープン)を相手に67秒0―11秒3で3馬身差をつける抜群の動きを披露した。もともと攻め駆けするとはいえ、グッと集中した姿にその効果は大きいとみる。さらにしぶとさが増してくるはずだ。
前走のBCマイルは、差し馬向きの馬場。11着だったとはいえ、異国の地でも自分のスタイルを貫いた姿に衰えはみじんも感じない。舞台設定は当然、申し分ない。新興勢力が人気を集めそうで、馬券的な妙味込みで期待が膨らむ。(松末 守司)