リバティアイランド、初海外ドバイ・シーマCで日英愛ダービー馬蹴散らす

最優秀3歳牝馬を受賞したリバティアイランド陣営の(左から)中内田師、サンデーレーシング・吉田俊介代表、(1人おいて)川田(右から2人目は吉田正義JRA理事長=カメラ・荒牧 徹)
最優秀3歳牝馬を受賞したリバティアイランド陣営の(左から)中内田師、サンデーレーシング・吉田俊介代表、(1人おいて)川田(右から2人目は吉田正義JRA理事長=カメラ・荒牧 徹)

 2023年度JRA賞の授賞式が29日、都内のホテルで開催された。昨年の牝馬3冠馬で、最優秀3歳牝馬に選ばれたリバティアイランド(牝4歳、栗東・中内田厩舎)は、さらに成長した姿で世界の強豪相手に挑むことを宣言。すでにドバイ・シーマクラシック(3月30日、メイダン競馬場・芝2410メートル)から始動することを表明しており、昨年の覇者イクイノックスに続く白星を目指す。

 日本が誇る現役最強牝馬が世界の舞台へ踏み出す。最優秀3歳牝馬に選ばれたリバティアイランドは、ドバイ・シーマクラシックで初めての海外遠征に挑む。馬主のサンデーレーシングの吉田俊介代表は「オークスで強い競馬をしたというのもあるし、強い(馬を)相手に戦おうと選びました」と、参戦の経緯と意気込みを語った。

 さらなる挑戦への覚悟がにじんだ。強烈な決め手、そしてレースごとに立ち回りが磨かれて、昨年は堂々と牝馬3冠達成。続くジャパンCでは、王者イクイノックスに4馬身差をつけられたが、並み居る古馬を相手に2着と負けて強しの内容を見せた。「どのレースも強かったと思いますし、ちょっとヒヤヒヤさせてしまった桜花賞、オークス、秋華賞も強い勝ち方ができました」と同代表。視線の先は世界の舞台に定まった。

 注目の一戦には、昨年の米ブリーダーズCターフでG15勝目を挙げたディープインパクト産駒のオーギュストロダン(牡4歳、愛・Aオブライエン厩舎)が参戦してくる可能性がある。その歴戦の英愛ダービー馬に加えて、日本勢ではダービー馬のシャフリヤールやタスティエーラが予備登録しており、相手にとって不足はない。現在はノーザンファームしがらきで調整されており、来月には帰厩して調整する予定だ。

 吉田俊代表は「ジャパンCで負けたとはいえ、あのレースで得た経験もあると思う。今年さらなる活躍をしてくれることを期待しています」と力強く宣言した。期待通りの結果が出れば、海外も含めて可能性は大きく広がっていきそうだ。(坂本 達洋)

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