【ダイヤモンドS】テーオーロイヤルが隔年制覇、岡田調教師「以前より成長。中身が充実」 天皇賞・春へ大きな弾み

直線の追い比べを制したテーオーロイヤル(カメラ・荒牧 徹)
直線の追い比べを制したテーオーロイヤル(カメラ・荒牧 徹)

◆第74回ダイヤモンドS・G3(2月17日、東京・芝3400メートル、良)

 第74回ダイヤモンドS・G3は17日、東京競馬場で行われ、トップハンデ58・5キロで2番人気のテーオーロイヤル(菱田)が、22年以来2度目の制覇で重賞2勝目を挙げた。今後は天皇賞・春(4月28日、京都)を大目標に阪神大賞典(3月17日、阪神)を挟むか、直行するローテを描いている。

 激しい一騎打ちを意地で制した。長丁場らしく道中は淡々としたペースを刻むと最後の直線は1番人気のサリエラと追い比べに。首差で競り勝った菱田は「けがから復帰して、こうして乗せてもらって勝つことができて、とてもうれしいです」と、目を輝かせた。左肩の手術で昨秋に戦列を離れ、3戦ぶりのコンビ復活で結果を出した。

 前走のステイヤーズS(2着)に続く好走に、岡田調教師は「以前より成長している。中身が充実してきた」と手応えを口にした。まな弟子との“師弟V”には「ほめてやります」と少し照れくさそうに語ったが、その先に見据える大舞台へ夢は膨らむ。(坂本 達洋)

 テーオーロイヤル 父リオンディーズ、母メイショウオウヒ(父マンハッタンカフェ)。栗東・岡田稲男厩舎所属の牡6歳。北海道浦河町・三嶋牧場の生産。通算16戦6勝。総獲得賞金は2億2643万6000円。主な勝ち鞍は22年ダイヤモンドS・G3。馬主は小笹公也氏。

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