【ドバイ・ワールドC】昨年王者が連覇でイクイノックス超え賞金王へ 馬主の了徳寺健二HD・広瀬副社長「誰も塗り替えられない所まで」

連覇へ着実に調子を上げるウシュバテソーロ(カメラ・高橋 由二)
連覇へ着実に調子を上げるウシュバテソーロ(カメラ・高橋 由二)

◆第28回ドバイ・ワールドカップ・G1(3月30日、メイダン競馬場・ダート2000メートル)

 ドバイ・ワールドC・G1(メイダン競馬場)=JRA海外馬券発売対象レース=は30日深夜(日本時間25時35分)に行われる。レース2頭目の連覇に挑むウシュバテソーロは、2着以内に入ればJRAの獲得賞金歴代1位に躍り出る。馬主の了徳寺健二ホールディングス・広瀬祥吾副社長は「自分の競馬をするだけ」と大記録達成へ自信をにじませた。

 昨年の覇者ウシュバテソーロが、未踏の地に足を踏み入れる。勝てば文句なし、2着でもイクイノックスの22億1544万6100円を超え、日本史上最多獲得賞金に到達する。大記録挑戦を前に広瀬氏は「ここまできたら、とことんいきたい。誰も塗り替えられない所まで。今は完成してきて充実していますから」と静かだが確かな口調で思いを伝えた。

 前走の世界最高賞金レース、サウジCは脚質的に不安視されたワンターンの1800メートルだったが、後方から自ら動いて2着惜敗。大きな頭差ではあったとはいえ、ポテンシャルの高さを改めて示した格好だ。同氏は、「こちらは前を追う立場で、勝ったセニョールバスカドールはウシュバを狙った(マークした)競馬。その差が出たと思う。でも価値のある2着でした」と高く評価する。

 舞台はドバイに移る。「水が合う」と広瀬氏が言うように、当地入り後は馬がみるみる良化。距離もベストの2000メートルに戻るだけに、上積みは大きい。「サウジの時はもうひとつ張りが出てきたらいいなと思っていました。体はさらに良くなっていると聞いています。環境が合うし、使った効果はかなりあるでしょう」と力強く語る。

 昨年は後方からの一気差しで世界を驚嘆させた。今回はメンバー的に流れが落ち着く可能性もあるが「流れは関係ないです。自分から動いていけるので。去年より腹をくくって乗れるし、自分の競馬をするだけですよ」と涼しい顔を浮かべる。

 壮大なプランがある。ドバイの後は、昨年5着に敗れた米G1・BCクラシック(11月2日、デルマー競馬場)再挑戦を視野に入れている。「オーナーと陣営でぜひ、となりました。リベンジです。そういう意味でも負けられないと思います」。18、19年のサンダースノーに続くレース2頭目の連覇は通過点―。中東ドリームを完結させ、さらなる高みを目指していく。(松末 守司)

 ◆広瀬 祥吾(ひろせ・しょうご)1990年11月20日、北海道出身。了徳寺健二ホールディングス副社長兼チェスナットファーム阿見トレーニングセンター場長。父は育成牧場「チェスナットファーム」(北海道浦河町)の代表を務める亨氏。幼少期から馬が身近におり、専修大時代の09年には全日本総合馬術大会で4位に入るなど、全国レベルで活躍。16年3月に同ファームの阿見トレセンが開場し、のちに場長に就任した。

最新記事

さらに表示
ニュース検索
馬トク SNSアカウント
  • X (旧Twitter)
  • facebookページ
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • Youtubeチャンネル