【天皇賞・春】兄姉3頭が重賞V 優秀な母系&レース適性も高い父系持つシルヴァーソニック

血統は最高評価のシルヴァーソニック
血統は最高評価のシルヴァーソニック

◆第169回天皇賞・春・G1(4月28日、京都競馬場・芝3200メートル)

 第169回天皇賞・春(28日、京都)が芝3200メートルの長距離で争われる。「考察」血統編は最高の「G」評価となったシルヴァーソニックを取り上げる。

 血統はシルヴァーソニックが文句なしの「G」評価としたい。3代母スキーゴーグルは米G1エイコーンSの勝ち馬。繁殖牝馬としても優秀で、4頭の重賞勝ち馬を生んだ。その一頭スキーパラダイスが、シルヴァーソニックの祖母にあたる。フランスで調教されていたが、94年は日本へ遠征し、京王杯スプリングCを勝利。同年、ムーランドロンシャン賞・仏G1も制した名牝だ。

 引退後は日本で繁殖生活を送り、JRAでデビューした全5頭が2勝以上。シルヴァーソニックの母エアトゥーレは01年阪神牝馬Sを制した。エアトゥーレも繁殖成績は超優秀。08年皐月賞馬のキャプテントゥーレをはじめ、兄姉3頭が重賞を勝っている。

 本馬と同じオルフェーヴル産駒は、天皇賞・春に延べ12頭が出走して未勝利。ただ、その父ステイゴールドの産駒は通算4勝を挙げている。14年以降の勝ち馬は、22年のタイトルホルダーを除き、全てサンデーサイレンス系の種牡馬を父に持っていることからも、相性は確かだ。華々しい牝系が魅力的なのはもちろん。スタミナが豊富で、レース適性も高い父系も、後押しになりそうだ。

(水納 愛美)

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