JRAが購入、育成した2歳馬のトレーニングセール「2024 JRAブリーズアップセール」が4月23日、中山競馬場で開催された。今年で20回目の節目を迎えて、オンラインビッドシステムによる購買を含むセリ方式で行われた。上場頭数は76頭で、その全頭(牡馬38頭、牝馬38頭)が売却された。
新種牡馬の産駒が注目を集めたなか、ノーブルミッション産駒の牝馬「アドマイヤラックの2022」は、1450万円で米山晴敏氏が落札した。22日に行われた騎乗供覧では、11秒9―10秒8の22秒7で一番時計をマークしていた。父は14戦無敗で“怪物”の異名をとったフランケルの全弟という血統を誇り、自身も英チャンピオンSなどG1を3勝した実績馬だった。
新規馬主として初めての個人所有馬を購入した米山氏は「鈴木先生からアドバイスをいただいて、下見の時に親近感を感じていましたし、タイムも良かったのが決め手。楽しみです」と喜んだ。預託先の鈴木伸尋調教師は「馬の気性などもあると思いますが、(ある程度)距離をもってくれて、芝で走れれば」と期待を口にした。