【新潟3R・2歳新馬】3億円ホースのジェゼロが最速末脚で差し切りV 須貝調教師「まずはひとつ勝った」

デビュー戦を制したジェゼロ(手前、カメラ・荒牧 徹)
デビュー戦を制したジェゼロ(手前、カメラ・荒牧 徹)

 8月4日の新潟3R・2歳新馬(芝1800メートル=9頭立て)は、落札価格3億円の高額馬ジェゼロ(牡2歳、栗東・須貝尚介厩舎、父サートゥルナーリア)が単勝1・3倍の圧倒的1番人気に応えてデビュー勝ちを飾った。勝ち時計は1分50秒9(良)。

 半兄は18年のマイルCSを制したステルヴィオ。22年のセレクトセール当歳で金子真人HDが3億円の高値で落札した期待馬が、ベールを脱いだ。ゴール寸前まで2着スカイタワー(戸崎圭太騎手)首位争いはもつれたが、価値のある鼻差Vとなった。道中は後方から追走。前半5ハロン1分4秒5のスローぺースを、メンバー最速となる上がり3ハロン33秒0の末脚で差し切った。

 川田将雅騎手は「コントロールが難しい面が強いので、追い切りもリズム良く走れることだけをやってきましたし、動かすようにつくっていないので、徐々にコントロール性を高めながら、動きもつくっていけたらと思います」と冷静に評価。須貝調教師は「フワフワしているけど、この暑さだしこれくらいでいい。まずはひとつ勝ったし、今後のことはゆっくり決めていく」と安心した様子。上積みの余地を大きく残す中での初陣Vと、上々の船出になった。

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