◆第59回京都大賞典・G2(10月5日、京都競馬場・芝2400メートル、良)=1着馬に天皇賞・秋(10月27日、東京)の優先出走権
秋のG1戦線へつながる淀の決戦に11頭が出走し、8番人気のシュヴァリエローズ(牡6歳、栗東・清水久詞厩舎、父ディープインパクト)が30戦目で重賞初勝利を決めた。北村友一騎手は13年のヒットザターゲット以来、11年ぶりの同レース制覇となった。勝ちタイムは2分22秒9。
2着は4番人気のディープボンド(幸英明騎手)。勝ったシュヴァリエローズと競り合いの末、頭差及ばなかった。メンバー最低11番人気のメイショウブレゲ(酒井学騎手)が、上がり3ハロン最速の末脚で追い込んで3着。3連単は141万9720円の大荒れ決着となった。
酒井学騎手(メイショウブレゲ=3着)「末脚のいい馬なので、ストレスをかけないように乗りました。返し馬も硬さがなくて、力みも少なくリズムよく走れた。直線でスペースができたときはオッと思ったけど、頭が高くてビュンとくるところまではいかなかった。ゴールまで脚を使ってくれたし、人気以上に走れると思っていた。これくらい走れる馬です」
藤岡佑介騎手(スマートファントム=4着)「ゲートが開く前にごそごそしたので、それを直したら馬が怒ってうまく出せなかった。4角で内に潜り込めたんですが、前半に置かれたのが痛かった」
川田将雅騎手(サトノグランツ=5着)「とても具合が良く、競馬に向かえました。勝ち馬と並ぶ位置で、いいリズムで競馬を進めることができました。結果が伴わなかったことが残念です」
松山弘平騎手(ドクタードリトル=6着)「距離延長でしたが、しっかり脚もたまって、直線は差し切るかと思うくらいでした。強いメンバーのなかで頑張ってくれました」
池添謙一騎手(プラダリア=7着)「稽古の動きが直結する馬だけど、当週になっても本来の動きではなかった。レースでどうかなと思っていたけど、返し馬で覇気が足りなかった。地力でどこまでと思ったが、ポジションを取りにいっても、手綱を抱えるところが今日はなかった。直線もジリジリでした。良化途上なので、次は良くなります」
団野大成騎手(バビット=8着)「今日の内容はすごく良かったと思います。バビットにはいいイメージがあります。欲を言えば、ハナでレースを作りたかった。まだやれる認識はあります」
田口貫太騎手(ジューンアヲニヨシ=9着)「うまく流れに乗れました。途中までリズムは良かったですが、勝負どころで追走がしんどくなりました。オープン特別なら頑張れると思います」
藤懸貴志騎手(ケイアイサンデラ=10着)「バビットの出方がカギと思っていました。向こうが速かったけど、こちらは枠も内ですし、向こうの形にさせたくないので主張しました。やりたい競馬はできました。3~4コーナーで来られた時に一杯になりました。重賞も2回目ですし、力をつけてくれれば」