◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
日本競馬の悲願達成は今年も果たせなかった。坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=が騎乗したシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)は12着。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着に終わった。1着は英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)で勝ちタイムは2分31秒58(重)。
シンエンペラーはアイリッシュチャンピオンS3着をステップに本番に挑戦。20年に制したソットサスを全兄に持ち、初出場の鞍上とのコンビで兄弟制覇も期待されたが、過去の日本調教馬が破れなかった厚い壁にはね返された。
坂井瑠星騎手「いいところは取れたと思います。(作戦は)特に決まっていなかったですが、あまり後ろにならないようにという話はしました。雰囲気、馬の状態は前回よりも良かったです。(馬場がこたええた?)それはどの馬も同じなので言い訳にはできません。そこまで苦にしている感じはなかったですが、ちょっとずつ体力をそがれていたのかも知れません。フォルスストレートを終えて、直線を向くときに一気にペースが速くなって、ついていけなくなった。結果を出せなかったことは残念ですが、チャレンジしなければ勝てないですし、今後の糧にしたいですね。結果を出せず申し訳ないですが、レース自体は楽しかった。何もできなかった訳ではなく、やりたいことはできました」