◆第103回凱旋門賞・G1(10月6日、パリロンシャン競馬場・芝2400メートル)
日本競馬の悲願達成は今年も果たせなかった。武豊騎手=栗東・フリー=が騎乗したアルリファー(牡4歳、アイルランド・Jオブライエン厩舎、父ウートンバセット)は11着。日本調教馬として唯一の参戦となった坂井瑠星騎手=栗東・矢作芳人厩舎=騎乗のシンエンペラー(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎、父シユーニ)も着外だった。英国のブルーストッキング(ロッサ・ライアン騎手)が優勝。勝ちタイムは2分31秒58(重)。
日本調教馬の凱旋門賞挑戦は、野平祐二元騎手が騎乗した1969年のスピードシンボリが最初。以後、昨年までの55年、今回で31頭(出走34回)が挑戦し、JRA所属騎手はのべ12人(2015年以降のクリストフ・ルメール騎手を含む)が騎乗してきた。
武豊騎手は1994年のホワイトマズル(6着)で初挑戦。06年ディープインパクト(3位入線→失格)、昨年のドウデュース(19着)など今回が11度目の騎乗だったが、日本人初の“凱旋門ジョッキー”の称号は得られず。日本のレジェンドジョッキーの挑戦は来年以降も続く。