【高松宮記念】モレイラ騎手騎乗サトノレーヴがG1初制覇 歴代最多タイ3勝目の堀調教師「仕事をしっかりできた」

モレイラ騎手騎乗のサトノレーヴ(右)が高松宮記念を制す(左は2着のナムラクレア)(カメラ・高橋 由二)
モレイラ騎手騎乗のサトノレーヴ(右)が高松宮記念を制す(左は2着のナムラクレア)(カメラ・高橋 由二)

◆第55回高松宮記念・G1(3月30日、中京競馬場・芝1200メートル、良)

 春のG1シリーズ開幕を告げるスプリント王決定戦は4歳以上の18頭で争われ、今週から短期免許で騎乗しているジョアン・モレイラ騎手=ブラジル=が手綱を執った2番人気のサトノレーヴ(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎、父ロードカナロア)がG1初制覇を飾った。G1初出走だった昨年のスプリンターズSは1番人気で7着、続く香港スプリントは3着と連敗を喫していたが、今年初戦の大一番で巻き返した。堀調教師は2010、11年に連覇したキンシャサノキセキ以来の3勝目。安田隆行元調教師と並ぶ歴代最多勝に並んだ。モレイラ騎手のJRA・G1勝利は24年桜花賞のステレンボッシュ以来、今年2勝目、通算3勝目。勝ちタイムは1分7秒9。

 2着は1番人気のナムラクレア(クリストフ・ルメール騎手)、3着は6番人気のママコチャ(川田将雅騎手)だった。

 ジョアン・モレイラ騎手(サトノレーヴ=1着)「非常に能力の高い馬で、前走の香港も素晴らしい内容。いつかG1を取ると思っていたので、このタイミングで騎乗できて、勝ててうれしいです。今日は風が強くて、直線の向かい風に対して影響がないように途中まで壁をつくっていきました。ラスト250メートルでスペースができて、しっかり反応してくれて、プラン通りの競馬ができました。初めて乗った時(24年春雷S)から昨年の香港の間でも、馬が全体的に成長してレベルアップしていると感じました。今日も馬がすべてを出し切ってベストパフォーマンスを見せてくれたと思います」

 堀宣行調教師(サトノレーヴ=1着)「普段からお世話になっている里見会長、モレイラ騎手と、またこうしてG1を勝つことができて本当に感無量の気持ちです。装鞍所、パドックともに落ち着いていましたし、返し馬に行く1歩目のキャンターが素晴らしい動きでした。その段階で調教師としては仕事をしっかりできたなと。競馬は何があるかわからないですけど、その段階では非常に満足していました。今日はやっぱり一番ポイントになるのは風だろうということで、それを考慮に入れて位置取りなどを決めたいという話をしました。進路ができてからは安心して見ていられました。この馬のパフォーマンスをしっかり出せていたと思います」

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