
【阪神11R・桜花賞】昨年の桜花賞は、暮れの阪神JFにおいて1分32秒6の超高速決着でワンツーを決めたアスコリピチェーノ、ステレンボッシュが着順を入れ替えて、再度1、2着を独占した。
エリカエクスプレスが本命。前走のフェアリーSでマークした中山マイル「1分32秒8」は、パワーを要する冬の芝でマークした時計としては相当に優秀だ。

同じく「1分32秒8」で昨年9月の中山開幕週の新馬戦を勝ち上がったファンダムはデビュー3連勝で毎日杯を制した。現在、外厩・ノーザンファーム天栄に放牧中だが、ダービーか、NHKマイルCなのか、どちらに出走しても勝機十分の逸材とみている。同馬の2戦目であるジュニアCはフェアリーSの1週前。勝ち時計は1分33秒5だった。

重馬場でも
ちなみに5日のダービー卿CTの決着タイムは1分32秒4。勝ったトロヴァトーレに騎乗したモレイラが「将来はG1で活躍する」と激賞したことは記憶に新しい。同世代の有力牡馬や古馬にもひけを取らないG1級のスピード能力を持つエリカエクスプレス。傑出馬不在の3歳牝馬路線で堂々主役を張れる存在であることは数字が雄弁に語っている。重厚な母系からパワーも十分。重馬場でも問題なしと判断する。馬連(2)―(7)(9)(12)(6)(3)(4)(15)(16)。(大上 賢一郎)