キタサンブラック殿堂入り 史上34頭目の顕彰馬に選出 17年の有馬記念など史上最多タイの芝G1・7勝

殿堂入りが決まったキタサンブラック(写真はラストランを飾った17年有馬記念)
殿堂入りが決まったキタサンブラック(写真はラストランを飾った17年有馬記念)

 JRAは6月9日、2020年度の顕彰馬に史上最多タイの芝G1を7勝したキタサンブラック(牡8歳)が選定されたことを発表した。キタサンブラックは全投票者数196人のうち、158票を集め、得票率は80・6%。投票者数の4分の3(147票)以上の選定基準をクリアした。2018年度に選出のロードカナロアに続き、史上34頭目の顕彰馬となった。

 有限会社大野商事(北島三郎オーナー)「この度は顕彰馬に選出いただきまして、大変うれしく心より御礼を申し上げます。振り返れば、キタサンブラックと過ごした3年間は夢のような時間でした。表彰式に向かうターフの上で、満員のお客様より多大なる声援をいただいた情景を思い出すと今でも胸が熱くなります。そして清水久詞調教師、北村宏司騎手、武豊騎手をはじめ、キタサンブラックに携わっていただいた全ての関係者の方々にあらためて感謝を申し上げます。一日も早く新型コロナウイルス感染拡大が収束し、来年にデビューするキタサンブラックの産駒に競馬場で会えることを楽しみにしております。最後になりますが、競馬関係者並びに競馬ファンの皆様の安全と健康を祈念いたします」

 清水久詞調教師「この度はキタサンブラックを顕彰馬に選出していただき、大変光栄に思います。ありがとうございます。明け3歳のデビューから3年間、怪我や病気もせず、こちらが組み立てたローテーションを一度も休むことなく無事に走り続け、G1・7勝と素晴らしい成績を残し、オーナーをはじめ、私自身、厩舎スタッフ、ブラックをサポートしてくださった方々、多くの声援を頂いたファンの皆様に感動を与えてくれました。調教師として、これだけの名馬に出会えたことは感謝であり、これからも精進してまいりたいと思います。そして、種牡馬としても丈夫で強い子供たちを送り出してくれることを願っています」

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