【京都記念】喉鳴り手術を経たワグネリアン、新コンビ武豊と2年5か月ぶりの白星をつかむ

武豊と初のコンビで京都記念に挑むワグネリアン
武豊と初のコンビで京都記念に挑むワグネリアン

◆第114回京都記念・G2(2月14日、阪神・芝2200メートル)

 2021年の阪神競馬開幕を告げる重賞は第114回京都記念(14日)。京都競馬場の改修工事のため、27年ぶりに阪神競馬場で行われる伝統のG2で、18年の日本ダービー馬、ワグネリアンが復活をかける。喉鳴りの手術を経て、鞍上には武豊騎手(51)を迎えて臨む復帰戦で、18年神戸新聞杯以来の2年5か月ぶりの白星をつかむか。

 ワグネリアンと初めてコンビを組むのは武豊。4日の1週前追い切りでコンタクトを取り、栗東・DPコースを単走で6ハロン79秒6―11秒5。ユタカは「思ったよりも元気が良くて、キャンターに入るときに、結構力む感じはありましたが、動き自体は良かったですね。バネを感じるし、さすがダービー馬と思わせるところがありました」と絶好の感触をつかんでいた。

 18年の神戸新聞杯から2年5か月も勝っていないが、4歳以降も大阪杯、ジャパンC(いずれも19年)で3着など、一線級相手に結果を出してきている。大きく崩れた前走の宝塚記念(13着)の後、喉の手術を決断し、今回が7か月半ぶりの実戦。武豊は「よく一緒のレースに乗ったし、併せ馬の相手をしたこともあります。しばらく1着から遠ざかっているので、なんとかいい競馬をしたいですね」と再起を約束。同じディープインパクト産駒のトーセンラー(13年)などで4勝を挙げる京都記念。先週のきさらぎ賞のヨーホーレイク(2着)と同じディープの金子真人オーナーの所有馬で、自身の35年連続の重賞勝利を狙う。

 ワグネリアンはじっくりと年末から乗り込まれて、仕上がりは良好。不振の要因となった喉の不安が解消すれば、陣営も本来の走りができるとみている。友道調教師は「もともと息遣いに気になるところがあり、喉の手術をしましたが、今は気にならない。冬場は毛づやが悪くなりがちな馬だけど、今はそんなことはない。いい状態で出せると思います」と自信の表情。天才を鞍上に迎え、ダービー馬が6歳初戦で輝きを取り戻す。(内尾 篤嗣)

 ◆喉鳴りとは 正式名称は「喘鳴症(ぜんめいしょう)」。喉頭部の神経が麻痺(まひ)して喉頭口が狭くなり、呼吸のたびに音を発する病気。走行時に充分な呼吸ができず、競走能力に影響を及ぼす。主に外科手術で治療する。古くはタニノムーティエ(70年皐月賞、日本ダービーV)、2000年以降ではゴールドアリュール、ハーツクライの引退の大きな要因となった。

 <ダイワメジャー術後にG1・4勝> 喉鳴りを克服した最大の成功例はダイワメジャーだ。04年の皐月賞を制覇後、症状が出たため、同年の天皇賞・秋のあと、社台ホースクリニックで手術へ。多くの馬が難病克服を目指したが、同クリニックで喉鳴りの手術後、重賞を勝ったのはこの馬が初めてだった。

 復帰戦となった翌05年のダービー卿CTを優勝。上原調教師は「喉鳴りの馬は4コーナーを回って失速するケースがある。だから、直線で弾けてきたときは、目頭が熱くなった」と当時、思いを語っていた。その後、06年には天皇賞・秋、マイルCS、07年には安田記念、マイルCSのマイルG1春秋制覇を成し遂げ、現在も種牡馬として活躍している。

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