2000年ダービー馬アグネスフライト死す 26歳 北海道・社台ブルーグラスファームで

第67回日本ダービー。河内洋騎手騎乗のアグネスフライト(手前・4番)がゴール手前でエアシャカールを差し、鼻差でゴール
第67回日本ダービー。河内洋騎手騎乗のアグネスフライト(手前・4番)がゴール手前でエアシャカールを差し、鼻差でゴール

 2000年の日本ダービー馬で種牡馬引退後は社台ブルーグラスファームで余生を送っていたアグネスフライト(牡)が、1月11日に老衰のため26歳で死んだとJRAが発表した。

 同馬は2000年、デビュー5戦目で迎えた日本ダービーを優勝。河内洋騎手(現・調教師)の悲願のダービー初制覇を実現した。

 社台ファーム場長・東礼治郎氏「2000年のダービー馬アグネスフライトは、起立不能となり、回復の見込みが立たず安楽死の措置が取られました。現役引退後は日高スタリオンで種牡馬生活を送り、種牡馬引退後は社台ファームに乗馬として引き取り、若いホースマンたちの指導役として活躍してくれました。乗馬引退後は2015年9月に社台ブルーグラスファームに移り、功労馬厩舎にてローエングリン、スカーレットブーケ、スティンガーたちと悠々自適な放牧生活を満喫しておりました。一昨年の夏に一度体調を崩した以外は健康状態に波がなく、ここまで丈夫に過ごしていました。年が明けて起立不能な状態に陥り、スタッフ一同懸命に治療を行い、回復を願ってきましたが、本日とうとう力尽きました。26歳、最期まで立派でした。エアシャカールと体をぶつけ合いながらもハナ差で勝利をもぎ取ったダービーのゴールシーンは鮮明に脳裏に焼き付いています。祖母の代から3代続けてクラシックレースを制した血のドラマに感動しました。長きにわたり、我々と過ごしてくれたことに感謝の気持ちで一杯です。安らかに眠ってほしいと思います」

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