9年目の野中悠太郎騎手=美浦・根本康弘厩舎=が1月11日、栗東での調教騎乗を開始した。2月26日の小倉開催終了時まで栗東に滞在する予定。「栗東には競馬学校の実習で来て以来です。美浦とは色々と違う面もあって、新鮮ですね」と新たな環境でのスタートに表情を引き締めた。
今回の話は、昨年に安田翔調教師からの打診があって実現した。「声をかけてもらうのはなかなかないことですし、良いチャンスをいただきました」と腕ぶした若武者。「ずっと(関東の)主場で乗っていたので、関西とはツテもできなかったんです。今までとは乗る場所を変えるので、心機一転頑張りたいです」と意欲的だ。
小倉競馬場のある福岡・北九州市出身だが、地元で騎乗したのは18年2月10日の1日だけ。「小倉競馬場の乗馬センターで同期の(鮫島)克駿と乗っていたんですよ。実家も近いですし、地元で騎乗できるチャンスができました」と心待ちにする。19年にJRA25勝で自己ベストをマークしたが、昨年は14勝止まり。今回の武者修行でさらにステップアップを図る。