【中山記念】スタニングローズにしっかり負荷 「牡馬寄り」と高評価する高野友和調教師の厚い信頼感じた

しっかり負荷をかけられたスタニングローズ
しっかり負荷をかけられたスタニングローズ

◆中山記念追い切り(22日、栗東トレセン)

 今週末2重賞の追い切りが22日、東西トレセンで行われ、抜群の動きを披露した中山記念(26日、中山)に出走するスタニングローズをヤマタケ(山本武志)デスクが「見た」。

 牝馬とは思えない迫力に満ちあふれていた。スタニングローズは栗東・坂路で単走。吉田隼がラスト1ハロンで強めに手綱を動かすと、さらに猛然と加速した。全体では52秒7で、ラスト1ハロンはこの日の最速タイとなる11秒8。長距離輸送を控える牝馬の当週は疲れを残さず、テンションを上げないように、ソフトな追い切りが最近の主流だ。だからこそ、しっかり負荷をかけた内容に驚いた。

 思い出したのが、昨春に同厩で同世代の牝馬ナミュールの取材をした時のこと。高野調教師は「ナミュールはまだ牝馬なんです。スタニングはやや牡馬寄りになってきた感じです。牡馬というのは全く馬体維持に苦労しない」と口にした。早い時期から高く評価していた心身両面でのタフさ。だからこそ、2歳時には3戦連続で重賞へ格上挑戦を続けるなど、使いながら成長を促した。今回の攻めた内容にも、その点への揺るがぬ厚い信頼が感じられた。

 動きを見届けた高野師は「先週よりも良くなっています。ジョッキーもこれで十分です、と言っていました」と振り返った。最後に急坂のある中山で今まで重賞で2戦2勝の実績もタフさを備えているからこそ。その2勝のうちの1つ、紫苑Sは今回と同じく3か月半ぶりの実戦で、久々を苦にするタイプでもない。「中山では結果が出ています。相手は強いですが、この馬もG1ホース。力を出せれば、と思っています」。牡馬相手でも臆することはない。その表情からは最終追い切りで手応えを深めたことが伝わった。(山本 武志)

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