◆凱旋門賞追い切り(27日、エーグル調教場)
第102回凱旋門賞・仏G1(10月1日、パリロンシャン競馬場)に参戦するスルーセブンシーズ(牝5歳、美浦・尾関厩舎)が27日、エーグル調教場で追い切られた。芝周回コースを単走で約1マイル。会見した尾関調教師は「この馬らしいストライドの大きな走り。考えられるなかではすごくスムーズに輸送ができて、心配することなく進めてこられた」と、ベストパフォーマンス発揮に自信を見せた。
最後の直線では四肢を大きく伸ばし、尾関師をはじめ、厩舎関係者、報道陣の前をさっそうと駆け抜けた。目を引いたのはその後のクールダウン。ぐっと首を引き、明らかに追い切り前とは違う様子でスイッチが入っていた。見守ったルメールも「このコースであれだけのストライドが出せるのはいいこと。とても調子が良さそうで、今からとても楽しみ」と笑みがこぼれた。
この日の追い切りに備え、エーグルでは24日にも馬場入り。尾関師は「今日の調教を見越して、日曜にハードにならない程度にキャンターで行ったので、人馬ともに慣れてスムーズに対応できた」と目を細めた。コースはややずれていたというが、「しっかりペースアップができて、最後は鞍上の指示にしっかり反応していました。日曜日(レース当日)まで状態をより上げていけるように尽力して、あとはルメール騎手にバトンを渡したい」と意気込んだ。