エリザベス女王杯はイズジョーノキセキに騎乗します。道中の不利や忙しい距離で苦しんだ春、枠や馬場など色々な条件がかみ合わなかった夏以降…。今年は本来の力を出せないレースが続いています。ただ、今回は今年の大目標とずっと考えていた大一番。懸ける思いは強いものがあります。
中間は追い切りだけでなく、普段の調教にもできるだけ乗せてもらっています。付きっきりで接してきて、徐々に状態が上がっているのは感じています。前走でいい意味のガス抜きができたのかもしれません。今週の坂路での最終追い切りも前半はしっかりと折り合いをつけ、最後は負担をかけないようにサッと伸ばす。思い通りの調教ができました。悔いのない状態で送り出せるよう、しっかり向き合っています。
昨年の府中牝馬Sでソダシなどに先着する重賞勝利を挙げ、有馬記念では一線級の牡馬相手に4着。牝馬同士のG1なら実績で引けは取りません。まずは道中の折り合い。馬群で脚をため、リズムよく運びたい。外回りの長い直線で持ち味の決め脚を全力で引き出し、勝つために目いっぱい追ってきます。(JRA騎手)