【エリザベス女王杯】10年目の木幡初也騎手、シンリョクカとG1“初”制覇へ「恩返しがしたい」

8日の最終追い切り後に会見した木幡初
8日の最終追い切り後に会見した木幡初

◆第48回エリザベス女王杯(11月12日、京都・芝2200メートル)

 木幡初也騎手=美浦・竹内正洋厩舎=にG1初制覇のチャンスが訪れた。エリザベス女王杯で手綱を執るのは、昨年の阪神JFで2着に導いたシンリョクカ(牝3歳、美浦・竹内正洋厩舎、父サトノダイヤモンド)。実戦では同レース以来4戦ぶりのコンビとなるが、普段から運動や調教でもまたがる勝手知ったる相棒だ。「G1に乗ることはあまりない僕が、2着という貴重な経験をさせてもらっている馬です。その恩を返してあげたい」と力を込める。深い絆があるからこそ、成長にも敏感に気づくことができるようで、「何回もまたがらせてもらっているけど、一回りも二回りも大きくなっていますね。太い感じはしないし、成長分だと思います。いいイメージを持てます」と笑顔をのぞかせた。

 14年のデビューから10年目にして今回が3度目のG1挑戦。「オーナーやスタッフのみなさんのおかげで出させていただいて、感謝しかないです。その期待に応えたいですね」と殊勝に意気込む。相棒は前走の府中牝馬Sは苦手なスローの瞬発力勝負に巻き込まれて10着。とはいえ、昨年末は3冠牝馬リバティアイランド相手に0秒4差2着と健闘しており、素質の高さは疑うまでもない。混戦のエリザベス女王杯なら十分、1着の可能性はある。「節目の年なのでいいことがあれば…と思います。チャレンジャーのつもりで」と、静かに、だが力強く闘志を燃やしている。

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