◆第74回全日本2歳優駿・交流G1(12月13日、川崎競馬場・ダート1600メートル、稍重)
第74回全日本2歳優駿・交流G1は13日、川崎競馬場で2歳馬12頭(JRA5、南関東4、他地区3)がダート1600メートルを争った。1番人気のフォーエバーヤング(坂井)が3コーナーで先頭に立ち、イーグルノワールに7馬身差をつけて圧勝。デビュー3連勝で2歳ダート王の座に就いた。馬主の藤田晋氏はJRA、地方を通じてG1初制覇となった。
7馬身差の圧勝に、鞍上の坂井は一本指のサインでG1初制覇を誇示して見せた。無傷の3連勝でつかんだ2歳ダート王の座。「砂をかぶらない位置へと思っていたし、これ以上はない形になった。終始手応えは良かったし、並ばれたら並ばれただけ走る感じだった」と、想像を超える強さに驚きを隠さなかった。
藤田オーナーも現場で観戦。所有馬ボンドガールが10日の阪神JFを直前で回避した落胆も振り払うG1初勝利に、「直線は見ていて気持ち良かった。忘年会シーズンだけど、休肝日でたまたま入ってなかったのでここに来られました」と舌も滑らかだった。
今後については「来年からのダート3冠もあるし、サウジやケンタッキーダービーもあるし」とあらゆる可能性に言及し、矢作調教師も「オーナーの夢を優先したい。(自分も)海外志向の強い調教師なのでね」と力強く呼応。競馬界に一昨年参入したばかりの“ウマ娘オーナー”の夢は、世界へと大きく広がった。