【中山金杯】エピファニーまさに辰年の“昇り龍”絶好の仕上げ ピーヒュレクと重賞初制覇だ

上昇気配のエピファニー
上昇気配のエピファニー

◆第73回中山金杯追い切り(1月3日、美浦トレセン)

 中山と京都の3日間開催でスタートする24年の中央競馬の開幕重賞となる東西金杯(6日)などの追い切りが3日、東西トレセンで行われた。中山金杯に出走するエピファニーは美浦・Wコースで状態の良さをアピール。今年の飛躍につなげるか。

 新年早々に飛躍を期待させる雰囲気だ。重賞初制覇を狙うエピファニーは、美浦・Wコース単走で伸びやかなフットワークを披露した。スタートはゆっくりと入り、前半は行きたがる面を見せながらうまく我慢して、5ハロン65秒7―11秒5をマーク。宮田調教師は「1週前に負荷をかけていますし、そこから右肩上がりに良くなった」と、まるでえとの“昇り龍”をほうふつとさせる好仕上がりだ。

 2度目の重賞挑戦だった前走のチャレンジCは、勝負どころで外、外を回らされながら0秒2差4着まで迫る惜しい内容だった。「開幕週で内が有利ななかでも見せ場たっぷりの4着。やれるかなという感じはした」と指揮官。一方で馬体重12キロ増と絞りきれなかった課題を踏まえて、この中間は調整に工夫を凝らした。

 前走後は短期放牧を挟んで12月21日に帰厩して、追い切り日以外の調整をダートコースに限らずWコースも取り入れることで、調教全体の負荷を挙げてきた。「意識的にやりたいことをやって、馬も応えてくれた。もう少し絞れてレースにいければ」と手応えをつかむ。

 さらに鞍上には今週から初の短期免許で来日するレネ・ピーヒュレク騎手(36)=ドイツ=を迎える。21年の凱旋門賞を伏兵のトルカータータッソで制するなどドイツで活躍しており、初コンビで新たな一面を引き出してくれそうだ。宮田師も「すごくレース映像を見て研究してくれています」と期待を寄せる。早い時期から秘める能力を見込まれていた素質馬が、目指す初タイトルへ駆け上がる。(坂本 達洋)

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